みなさんは犬派、猫派ですか?私は犬が大好きですが、幼いころに雑種を飼って以来、東京や大阪のアパートに住んでいたのでしばらくペットを飼うことがありませんでした。飼いたいけど飼えないし、一度飼うとしばらく旅行には行きにくくなるし、、という長いためらい期間を経て、タイに住む現在やっと1匹犬を飼い始めました。タイで犬を飼うことになったきっかけ、そしてタイで犬を育てるとはどんな楽しいことが待っているか、ご紹介します。
犬を飼うことになったきっかけ
とても落ち着いた母犬カピ
タイに6年住むイタリア人の友人がカピという名前のメスのピットブルを飼っていて、ちょうどその犬が去年に妊娠し12月に出産するという知らせを受けました。ピットブルは大きく凶暴なイメージがありますが、この犬は本当に穏やかで人間に噛みついたり、ついて行ったりすることなく、一人で海を散歩して一人でご飯を食べ一人で寝る、とてもインディペンデントな犬です。名前を呼べば、ゆったり歩いて近づいてきて嬉しそうにしっぽを振ります。大きいですが、愛想のとても良い犬です。そして、12月になりいよいよカピが出産。8匹の子犬が産まれました。その中で元気そうで一番大きな犬を、友人から譲り受けることになったのです。
家に子犬がついに来る
譲り受ける頃にはすでに1か月が経ち、子犬たちは母犬カピから母乳離れして、自分たちであっちこっちに行くようになりました。ピットブルとは言えど、両手サイズのとても小さな赤ちゃん。家に初めて来た時は涙がでるほど、ものすごくかわいくてもう離せないくらい一瞬で大切にしたいと思うようになりました。そして、靴下のように見える白くて長い模様が足にあるので、長靴下のピッピ物語から、ピッピという名前をつけました。
タイで犬を飼う良いこと、悪いことは?
自由に生きる犬
ピッピはそれからよく育って、6ヵ月が経ちました。この半年間ですでに中型の成年犬ほどの大きさになりました。ピッピはこの地で生まれ育ったことはとてもラッキーだと思います。なぜなら、ここはタイのパンガン島、ほぼ全ての犬がリードに繋がれていないのです。ピッピも散歩に行くとき以外は一日中首輪しかしておらず、好きな時に外へでかけて、好きな時に家で寝ています。ビーチに連れて行っても、リードなしに好きなところへ泳いで走って他の犬と遊んでいます。これは日本ではあまりない光景でしょう。
トラブルも
その分、責任は持たなければなりません。ある日リードをせずに海で遊んでいると、ピッピよりも小さくて弱そうな犬がいて、いつも飛び回って遊ぶピッピはその犬に向かっても同じように飛びついて行ったのです。すると、その犬の飼い主が走ってきて、犬を抱きかかえます。ピッピは遊びたいがためにさらに近寄るのですが、あまりにその飼い主が自分の犬だけを守って、ピッピの首輪を抑えつけたので、ピッピは反抗したがりました。そうすると、その飼い主が私に、ピッピにリードをつけてほしい、と言ってきたのです。相手の犬はリードをつけていないのに、ピッピだけリードをつけろと言ってくる。。ルールがあってないような場所ではこういうトラブルもあります。
家出するといろんなことが起きる
さらに、自由に生きている分、1日中家に帰ってこないときもあります。お腹が空いて家周辺をウロウロしている間に夜中になっても家に戻らず、朝帰りするのです。私は朝、心配になって起きて外に出るとピッピは疲れた様子で走って帰ってきます。どこで何をしているのか気になって、ある日首輪にGPSを付けました。その夜もピッピは帰ってこず、せっかく付けたGPSもすぐに壊れたのか作動しませんでした。そしてその次の日も夜中に家出です。すると翌日に帰ってきたピッピを見ると、GPSははさみで綺麗にテープがカットされ盗まれていました。そして、リードが付けられていたのです。誰かが嫌がらせでつけたのか、それとも犬を守ろうとしたのか、どこの誰がやったかわかりませんが、自由に犬を放し飼いにするとこんなこともあります。
虫だらけ
他にも、タイの島は色々な虫で溢れていて、しかも外はジャングル。自由に散歩するピッピは色々な虫を体中につけてきます。これで家の中にも入るので、家の中が虫だらけになったことがあります。一度広がるとなかなか死滅するのは難しく、日々虫に気を付けて生活することになってしまいました。
たくさんの人と触れ合える
もちろん良いこともたくさんあります。ピッピがいるとたくさんの人とふれあうことができるからです。ピッピがとても人懐っこくて、顔がいかにも笑っているようななので、道行く人のスターになっており、そのたびに、犬かわいいね。何歳?何犬?といったコミュニケーションが生まれるのです。ピッピなしではこれだけの人たちと話すことはありませんでした。
気を付けながら犬と接する
この通り、日本で飼われているほとんどの犬が家の中で過ごすか、または外でリードに繋がれていると思いますが、タイでは犬も人間と同じように自分の意志で行動するので、動物たちにはパラダイスでしょう。しかし、犬は犬。いつ凶暴になるか、いつ噛みついてくるかわかりませんし、少し噛みつかれて後から大きな炎症を起こした人も少なくありません。かわいいからと簡単に触らず、様子を見てから犬と触れ合いましょう。
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