パリ・ニュース!日本のお酒がブーム!?

おかげさまで、「パリ・ニュース」も、とうとう今回で5月を迎えます。皆さん、いかがお過ごしでしょうか? フランスは、やっと正常な?春らしい春を迎えています。でも、この時期は、フランスではツバメがたくさん飛び交う季節なのですが、その姿を見かけるのが年々稀になったと感じるのは私だけでしょうか?
さて、今日は、「ブラック・ブロック、地獄のメーデー」、「日本の酒ブーム?」、「5月1日スズラン祭り」の3本です。

ブラック・ブロック、地獄のメーデー

5月1日はご存知の通り、メーデーの日です。この日、フランス中が稼働ストップ、全く仕事をしない日です。仕事はしませんが、労働者がデモ行進をする日です。従来なら、各労働組合の音頭の下、バスチーユ広場やレ・ピュブリック広場を出発したデモ隊が、ゆっくりと行進するいたって平和的な?催しです。お天気のいい日なら、ほとんど和やかな雰囲気、陽気なお祭り騒ぎとさえ感じられるデモ行進。しかし今年は 、「ブラック・ブロック」と名乗る、約1200名ほどの黒覆面姿の若者が、マクドナルドやその周辺の店舗、公共施設などを破壊・放火するという、すさまじく暴力化した最悪のメーデーとなりました。

 ブラック・ブロックって?

さて、この「ブラック・ブロック」って、一体どんなグループかというと、主に極左翼の無政府・反資本主義を唱える若者たちで構成されたグループです。彼らは、80年代ドイツで起こった極左翼グループ活動からヒントを得たものらしく、「全ての抗議は、暴力でしか解決しない」というのがスローガンです。

 警察の予想を上回った暴動

毎年、警察当局では、5月1日のメーデーの日は、この労働者の権利を守るデモ行進が暴動化しないように、事前にそれなりの準備体制が敷かれますが、今年は、数百人余りと見込まれていたこの手の暴動グループが、今年はその予想をはるかに上回った1200名だったため、警察は対応に遅れをとりました。

 ターゲットはマクドナルド

「ブラック・ブロック」の最初のターゲットは、資本主義の象徴ともいえるマクドナルドでした。オステルリッツ橋付近で、「ブラック・ブロック」暴力団は、黒づくめの衣装に着替え、覆面し、マクドナルドの店舗を片っ端から破壊して放火。隣りのルノー車販売店など周辺のカフェやレストランなどの店舗も同様の被害を受けました。警察は、遅ればせながら、放水弾や催涙ガスなどで対応。約300人を逮捕しました。

 労働組合員の嘆き

労働組合員は、「メーデーは、労働者の権利を守るためにあるもの。今年のメーデーは、「ブラック・ブロック」たちに(メーデーを)盗まれた!」と暴動や破壊を目的とする暴動グループへの怒りを隠しきれない様子でした。オーストラリアを公式訪問中のマクロン大統領は、ツイッターで、「労働者のメーデーが、破壊者のメーデーとなり果てた」と非難。「主犯者は必ず見つけ出され、その行動の責任を取ることになる」と訴えました。
5月5日、今度は「マクロン大統領への抗議祭り (La Fête à Macron) 」という少々コミックな妙名で、新たにパリでデモ行進が予定されています。「ブラック・ブロック」の動きが不気味な週末になりそうです。

日本の酒ブーム?

さて皆さん、日本のお酒が、今少しずつフランスでブーム?になりつつあるのをご存知でしたか?今週のお昼の国営テレビ・ニュース(France 2)で、「神々の飲み物、酒」というタイトルで、日本のお酒が紹介されました。

 中国のお酒と混同してはいけない!

このニュースは、3人のフランス人グループが、ある日本の酒工房を参観するところから始まります。そのうちの1人、フランスでは、かつては銀行員だったというあるフランス人男性。日本の酒に魅了されて、日本に住みついたという人です。「フランスでは、SAKEというと、非常に強い中国酒と混同している人がいるが、日本の酒は全く違う、もっとコクと風味があり、奥の深い飲み物」と主張していました。

 日本の魂の賜物、酒

「酒の世界を知ると、日本の魂を知ることができる」と、同テレビ・ニュースでは日本のお酒を国家的な宝と呼んでいました。また、日本では少なくとも2000もの工房があり、およそ15から2万種の味の違いがあるとも紹介していました。日本人である私でさえ知らなかった日本のお酒がこれほど、フランス人を魅了していたなんて、ちっとも知りませんでした。

5月1日スズラン祭り

春の訪れを象徴するスズランの花。日本では、ほぼ北海道でしか見られない珍しい、小さな白い鈴が連なった花ですが、もともとこの花は、アジアからヨーロッパへ渡った蘭の一種だそうです。さて、フランスの5月1日は、メーデーだけではありません。この日は、スズランが歩道や街角の至る所で販売される「スズラン祭り」の日でもあります。庶民が自宅の庭や近くの森で摘んできたスズランを贈り合うという習わしから由来しています。

 5月1日との関係は?

その歴史は、中世ルネッサンス期まで遡るということです。1561年、シャルル9世が「幸せのしるし」として、母親のキャトリーヌ・ド・メディシスに贈ったことから始まったということです。(参照:ウィキペディア)
5月1日とスズランが結びついたのは、1936年、有給休暇が施行されたのをきっかけに、労働者の日、メーデーと重なって、この日は自由に街角で庶民がスズランを売り買いしても良いということになったようです。但し、あくまでも、自宅の庭や森で摘んだスズランだけが対象です。他で購入したものを又売りするのは禁じられていますので、ご注意を。