スピーキングと言えば、話せるようになればより高い点数を取ることが期待できる分野ではありますが、滅多に英語を話す機会がない日本人にとっては苦手な分野かもしれませんね。しかし、スピーキングはどれだけネイティブ並みの英語を話す人であったとしても、コツを掴まなければ期待していたことの点数が取れない分野でもあります。私は、スピーキングの最低の点数は6.5でしたが、なんとかコツを掴み、幸運も手伝って8まで上げることができました。ここではスピーキングのコツを紹介していきます。
スピーキングは極めて主観的な分野
失礼な面接官もいる!
スピーキングの試験は極めて主観的なものであり、面接官によって異なることもあると思います。というのは、例えばリスニングやライティングであればそもそも答えが決まっていますので、その答えを書けば点数が取れますよね。しかしスピーキングの場合は質問を選ぶのも面接官ですし、点数をつけるのも面接官です。実際にはスピーキングを録音し、面接官がつけた点数とその録音を聞いた人がつけた点数の平均が正規の点数になるのではないかと思いますが、やはり面接官の考え方が結果に左右するのは間違いないと思います。
そして、面接官の中には偏見を持っている人もいますし、公平な目で受験生を見る人ばかりではありません。例えば、以前中国に留学し、そこでIELTSの試験を受けた友人はアメリカ人の面接官から「君は日本人に見えないね!僕のガールフレンドは日本人だけれど、彼女はとっても日本人に見える」と英語で言われたそうです。面接を待っているときに偶然すれ違って言われたらしく、この会話が面接の中でなされたわけではありませんが、仮にも面接官がこのような発言をするということに驚きです。
男性か女性かによっても違う?
また、私が8を取ったときの面接官は女性でした。それ以外にも何度かIELTSを受けましたが、男性が面接官の時は最高でも7しか取れませんでした。日本では男女雇用機会均等法などが成立しており、海外ではもっと男女平等な社会が広がっていると思う人もいるかもしれませんが、実際には「日本人は英語が下手」「アジア人の女性がそこまで英語を話せるはずがない」などと思い込んでいる西洋人も多いと聞いたことがあります。
そのような思い込みも結果に響いてくるのではないかと思います。もちろん、面接官が女性だからといって必ずしも良い点を取れるとは言えませんが、面接官によっても違うということを覚えておくと良いでしょう。そのため、スピーキングにおいては幸運も大切です。
相手は受験者の国籍を知っている
ちなみに、アメリカの大学で学位を取り、普通に英語で大学の授業をこなす友人はIELTSのスピーキングで8をとったことがあると言っていました。9は取ったことがないようです。IELTSは申し込みをするときに自分の国籍等の申請しなければならないのですが、もしかしたら9はネイティブスピーカーしか取れないのではないかとさえ思います。
とにかく話し続けることが大事
質問にはたくさん答えるように心がける
スピーキングにおいては、とにかくたくさん話し続けるということが大切です。確かに難しい単語や文法を使うということも大切ですが、短期間で点数を上げたいと思うならば、とにかくたくさん話すということを心がけましょう。
例えば、これは1番最初によく聞かれる質問ですが、「出身はどこですか」と聞かれることがあります。思わず「東京です」などと言ってしまいそうですが、もっと具体的に話して良いのです。例えば「私は東京出身です。しかし母が名古屋出身なので私は名古屋で生まれました。また、父が大阪出身なので大阪にも親しみがあります」「私は名古屋出身です。高校生の時に1年間カナダに留学していましたので、カナダで生活したこともあります」のように、一言で終わらせないことがポイントです。
聞かれる可能性のある質問は最初に準備しておく
IELTSに限ったことではありませんが、面接はどのような質問が出てくるのか大体決まっていますので、それに備えておくことが大切です。IELTSの面接では1枚の紙を渡され、1分から2分、そこに描かれたテーマについて話すように言われます。例えば好きな映画、尊敬する人物、最近受けたアドバイス、等について説明しなければいけません。しかし、例えば好きな芸術作品や好きな音楽と言われても、いきなり2分話すのはなかなか難しいですよね。
そのため、そのようなテーマは先に何をいうか考えておくことが大切です。実際には何を聞かれるか当日にならなければ分かりませんが、インターネットでもIELTSで聞かれやすい質問などは多く掲載されていますから、それらに目を通し、「この質問をされたらこう答える」と準備しておくことが大切です。
とにかく諦めないで
IELTSはお金もかかりますし、思ったような成果が出せないと落ち込みますよね。私も何回受けても全然点数が上がらないという経験があります。最高点を取るまでに既に4回受験しましたので(ちなみに4回目を受験した直後、結果が来る前の念のためにと5回目の申し込みをしましたので、5回受験経験があります)、10万円以上を使いましたし、そのための交通費なども半端なものではありません。しかし、IELTSはそこまで自己投資をする価値があるものだと思います。求められている点数が取れたとき、自分の人生が大きく変わりますよね。もしもIELTSで悩んでいる人がいたら、ぜひ諦めずに努力を続けてください。
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