「パクリ遊園地」と言われた北京の石景山遊楽園とは?とにかくいろいろヤバい!

中国、北京にある石景山遊楽園という場所を知っているでしょうか。北京オリンピックが話題になった時、この遊楽園はパクリディズニーランド、パクリ遊園地、などと話題になりました。北京に住んでいた時に、2017年にこの遊楽園に行ったことがありますので、その時の話を紹介したいと思います。

石景山遊楽園とは?何が話題になったのか

 パクリディズニーランドと言われた游楽園

この遊楽園の何がパクリディズニーランドと言われたのか、ということに関してはインターネットで検索してもらえるのが1番早いと思います。

かつてはミッキーマウスやドナルドダック、くまのプーさんなど、ディズニーのキャラクターのみならず、ハローキティやドラえもんなど、日本で生まれたキャラクターによく似たキャラクターが存在していました。しかし、遊楽園は「独自のキャラクターであり、結果として似ているけれど真似したわけではない」と主張したそうです。

ちなみに、「着ぐるみを着た人が頭のぬいぐるみだけ外して歩き回っている」などと幻滅する声が上がっていますが、これは北京では普通です笑。むしろ、例えばショッピングモールの中で着ぐるみが床に普通に置かれていることもありますし、頭の部分を外した状態でショッピングモールの中を歩き回っているスタッフもいました。どう見ても怪しいミッキーマウスやリラックマが餃子の試食販売をしている姿も見たことがあります。

 パクリと言われたキャラクターは撤去

その後、世界的な批判が高まったことでパクリと言われたキャラクターは撤去されたと聞いていましたが、実際に私たちが行った時にはパクリらしいキャラクターは存在しませんでした。しかし、著作権を無視したキャラクターのぬいぐるみはたくさん販売されていましたし、キャラクターの撤去に関しても、批判があったから撤去したのではなく、ただキャラクターを入れ替えただけという主張のようです。しかし、シンデレラ城をモチーフとしたようなお城もありましたし、なんだか不思議の国のアリスをイメージしたような場所もありました。ボルタリングができる箇所には、スパイダーマンと同じ配色の人形がしがみついていて、ちょっとかっこ悪かったです、笑。

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2017.07.23

アトラクションがいろいろヤバい!

 造花でさまざまな季節が楽しめる

遊楽園に入った時、真っ先に目についたものはきれいな紅葉の木々でした。しかし、ん?ちょっと待って、今は北京の2月。それは湖も凍るような寒さ… そうなんです、造花なんです。紅葉の造花が木に飾られ、全く紅葉の季節ではないにもかかわらず、紅葉が楽しめてしまうのです。

また、遊楽園を出ると目の前にはきれいなチューリップの花壇が広がっていました。ん?2月なのにチューリップ… もちろんそれも造花です。ピンク色と紫色のチューリップがきれいにたくさん植えられており、紅葉と一緒にチューリップが楽しめました。デコレーションに造花です。大胆ですよね。

 大きなタワーブリッジを越えて遊楽園の中心へ

遊楽園に入ってしばらく歩くと、タワーブリッジのような橋が見えてきます。タワーブリッジのような橋というよりも、完全なタワーブリッジのコピーです。これを渡って中心地に行くわけですが、この遊楽園は北京の中でもかなり田舎のにあるため、タワーブリッジから見える遊楽園の外部はかなり現実的です。荒廃した線路なども見えちゃいます。

タワーブリッジを降りると、7Dや9Dが楽しめるアトラクションが見えてきます。3D等ならわかるのですが、7Dや9D、XDなどになると、もはやそれが何なのかよく分かりません。

また、ウォータースライダーなどのアトラクションもたくさんありましたが、さすが湖も凍る寒さの北京の冬では使えないようで、そのようなアトラクションはすべてお休み中でした。夏に友人がこの遊楽園に行っていましたが、その期間であればウォータースライダーなども楽しめるようです。

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2017.07.27

American Adventureとやらに乗ってみた

 ジェットコースターなどは怖くて乗れない

私たちはパクリ遊園地と言われていたこの石景山遊楽園がどのような場所なのか関心があって出かけただけであり、もともとアトラクションに乗るつもりではなかったのですが、その中にAmerican Adventureというものがあり、興味を持ちました。ディズニーランドにあるイッツ・ア・スモール・ワールドのように、乗り物に乗って「アメリカの世界を体験する」といったアトラクションだったため、まず危険性もないだろうということで乗りました(実は、夫とは「ジェットコースターがあっても、セキュリティーが心配だから乗りたくないね」と言っていたのです笑)。

 カンガルーやゾウなどが…

アメリカといってもいろいろな州があります。ディズニーランドやユニバーサルスタジオで有名なカリフォルニアがあれば、カウボーイのイメージが強い州、大都市といったイメージが強い東海岸など、様々な地域があります。しかし、このAmerican Adventureではカンガルーやゾウなど、様々な動物に会えました(もちろん本物ではないですよ!)。カンガルーと言えばオーストラリアだと思うのですが!あと、カナダで有名なトーテムポールもありました。アメリカっぽくない、統一感が全くないAmerican Adventureでした!

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2017.10.19

とにかくツッコミどころ満載の遊楽園

全体的に、日本でパクリ遊園地として知られる石景山遊楽園はツッコミどころが満載でした。香港ディズニーランドをライバル視して作られた遊園地だと聞きましたが、いやいや、そんなことを言ったらディズニーファンに怒られます、というか鼻で笑われます。ツッコミどころが満載ですが、例えば中国に旅行に来た人が敢えて時間を割いて行くような場所ではありません。天安門広場や紫禁城、万里の長城など、有名な場所を全て見終わって、「まだ時間がある」ということであれば、訪れてみると良いと思います。

石景山遊楽園
アクセス:北京地下鉄1号線「八角遊楽園駅」下車

   

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