私は、オーストラリアに住んで約5年の日本人女性です。オーストラリアは移民の国なので、日本食レストランももちろんありますし、多国籍のレストランがあります。日本では、一般的にレストランといえば、室内でゆっくり食べるというのが普通です。しかし、オーストラリアのレストランには、日本ではあまり見かけない光景があります。そのことのについて、お話させていただこうと思います。
日本の味噌汁が先に運ばれてくる?!
お味噌汁は前菜
日本では、一般的にすべてのものが一緒に運ばれてきます。日本にも付き出しといってメインの料理が運ばれてくる前に、少量の料理を出すお店もあります。オーストラリアでは、欧米のようにスープは先に運ばれてくるのが当たり前という感覚の人が多いです。なので、日本食レストランに行くと、味噌汁だけが一番最初に運ばれてくることがあります。
日本人の感覚からしたら、味噌汁はご飯と一緒に食べるものでしょ、と思う人もいると思います。知人のオーストラリア人の中には、日本の味噌汁が美味しいという人もいます。しかし、味の濃いソース味に慣れている人にとっては、「日本の味噌汁は少し薄いんだよね」といって、七味を入れる人もいます。もはや日本の伝統的な味噌汁ではないですよね。そして、味噌汁を堪能したあとに、丼やセットなどのメインを食べます。
ちなみにオーストラリア人でも、お箸を使う人が結構います。といっても、やはり使いにくそうです。なので、お箸を使うのが難しい人には、スプーンを使います。
オーストラリア人は、室内で食べない?!
外で食べるのが美味しい!
日本人はレストランで食事といえば、室内でゆっくり落ち着いて食べることを好む人も多いかと思います。店内の装飾や雰囲気などを楽しむ人もいますよね。しかしオーストラリア人は、外で食べるのが好きな人が結構います。一体どういうことなのでしょうか。
要は、テラスのような開放感のある場所で食べるのです。オーストラリアンには、レストランの中にもちろんテーブルとイスがありますが、レストランの店の前にもテーブルとイスがあることが結構あります。そして、その席を好む人がたくさんいます。
コーヒーもテラス席で
コーヒー文化のオーストラリアは、例えば朝であれば、カフェの前に設置されたテーブルとイスに座って犬を連れながらコーヒーを楽しんでいる人が結構います。理由ははっきりわかりませんが、あるオーストラリア人は、景色を見ながら食べた方がおいしく感じるという人も言っていました。このような光景はあまり日本では見ないのではないかと思います。
オーストラリア人の普段の食事について
オーストラリア人はパンとチキン!
オーストラリア人は、米はあまり好んで食べません。なぜなら、粘り気があるのが嫌だそうです。普段はやはりパン食が多く、サンドイッチや食パンにジャムやチョコを塗って食べるのを好みます。そのほかだと、肉系をよく食べます。一番好まれるのが、チキンです。
どのようにチキンを食べるのかは人によりますが、普通にフライパンで焼く人もいれば、オーブンでじわじわと焼く人もいます。オーストラリアには、様々な種類のソースが売っており、ガーリック醤油やテリヤキソースです。なので、それらのソースをかけて食べる人がたくさんいます。
魚に関しては、日本のようにあまり生では食べません。最近は日本食寿司レストランも増えてきたので、レストランなどでは食べる機会が増えたと思いますが、どちらかというと、サーモンでもスモークサーモンを好みます。
オーストラリアとの違いについて
味噌汁はご飯と一緒に食べるという感覚が備わっている日本人からしたら、味噌汁が先に運ばれてくるオーストラリアの日本食の食べ方は変わっていると感じるでしょう。このように他国にくると、母国のものが母国のものでない感覚になることもあります。今まで当たり前のように習慣化されてきたものが、他国では違ったものになってしまうのもまた面白いですよね。
そしてレストランのスタイルも広大な土地を持っているオーストラリア、そして話し好きのオーストラリア人だからこそのスタイルだと思います。日本とオーストラリアでは食事スタイルが違うことはもちろん、レストランのスタイルまで違うということが改めてわかります。
それぞれ国の違いがあり、とても興味深いですよね。言葉だけではなかなか伝わりにくいので、実際にオーストラリアに行ってその雰囲気を知ってほしいと思います。
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