2020年に東京オリンピックを控え、日本は外国人を迎える準備に沸いています。もともと日本は歴史が長いということもあり、外国からの観光客が絶えない国でもありますよね。特に日本の首都である東京は多くの観光客を迎え入れています。それならば、外国人に人気がある観光地とは一体どこなのでしょうか。そして意外に人気がない観光地とはどこなのでしょうか。ここでは私が外国人の友人に聞いた彼らが好きな観光地と、意外にがっかりした観光地、そして東京に来て感じたことについて紹介します。
外国人に人気がある観光地
明治神宮
外国人の友人にいろいろ聞いてみると、明治神宮が人気のある観光地のトップに上がっていました。東京都渋谷区に位置し、明治天皇と昭憲皇太后を祭神とする明治神宮は初詣において、毎年日本で最も多い参拝者を誇っていると言われています。本殿は太平洋戦争末期アメリカ軍からの空襲によって焼失してしまい、その後国内外からの寄付によって今の本殿が出来上がりました。1966年には大鳥居が落雷で破損しましたが、1975年に新たなものが建てられました。
この明治神宮は参拝客が非常に多く、観光地としてではなく日本人にとって重要な神宮として今の形を守っています。それが外国人にとっては神聖であり、特に大鳥居は圧巻であるとの事でした。
国会議事堂
国会議事堂ではツアーなどが開催されており、内部に入ることが可能です。ここも外国人にとって人気がある場所の1つです。
日本は世界的には小さな国であり、まるで他の国には影響がないように感じるかもしれませんが、実は日本の政治は世界に影響を及ぼしています。さらに日本は経済大国であり、日本という国は世界的には決して小さな存在ではありません。さらに多くの国から信頼された国でもあります。だからこそ、日本人はビザなしで最も多くの国に行ける国民であるとも言われています。
そんな日本の政治の中心地を見ることができるというのは外国人にとっても嬉しいチャンスの1つです。ただし、ツアーは基本的に日本語であり、英語のパンフレットはあるものの日本語がわからないとツアーなどの説明は全くわからない可能性があります。しかし実際に国会議事堂の内部が見られるというのは外国人にとっては非常に価値が高いのです。
意外にがっかりな観光地
靖国神社
靖国神社も日本の歴史や政治の上では常に名前が出てくる神社の1つです。だからこそ、東京に行ったらぜひ行ってみたいと思う人も多いのではないでしょうか。
しかし、実は靖国神社は外国人にとってがっかりな場所でもあるようです。というのは、ニュースなどで靖国神社という名前を聞くからこそ外国人も靖国神社に行くわけですが、靖国神社は完全な観光地になってしまっていると感じる人が多いのです。
確かに、明治神宮には参拝で訪れる日本人が多いですが、靖国神社は参拝のためというよりも好奇心で訪れる日本人も多いのではないでしょうか。さらに同様の理由で訪れる外国人も多くだからこそ本来の靖国神社というよりも観光地としての靖国神社が表に出てしまい、外国人にとっては「イメージと違う」という気持ちになってしまうようです。
皇居
日本の中心地と言えばやはり江戸城跡地、皇居ですよね。日本の皇室一家は世界的にも強い影響を持っていると言われており、だからこそ皇居も厳重な警備が敷かれています。
しかし、日本人にとっては当たり前のことなのですが、外国人にとっては皇居の中が見られないというのが残念なようです。というのは、例えばアメリカのホワイトハウスにはツアーなどがありますし、外国の王室や宮殿などにもツアーがあり、限られた時間だけ、限られた場所だけ一般国民が中に入ることができる、という機会が設けられていることが多いのです。その一方で日本の皇居は基本的に中に入ることができないため、「中を見られないなんて残念」という気持ちになる外国人も少なくはありません。
日本に対してショック！
日本のイメージとは
シンガポールには、例えばタバコをポイ捨てしたら罰金、チューインガムを道端に捨てたら罰金、などという法律があることを知っているでしょうか。この法律は日本にやってきたシンガポールの政治家が日本の綺麗さを見て、「わが国もこのようにしたい！」と感じたことから出来上がったと言われています。
日本人にしてみると「日本ってそんなに綺麗かな？」と不思議に思ってしまいますが、外国人にとってはこのようなこともあり、日本はとてもきれいな場所だというイメージがあるのです。
少しでも汚れているとショック！
そのような現実離れしたイメージがあるからこそ、日本に来た外国人が道端のゴミや剥がれかけた塗装などを見ると、どうしてもショックを受けてしまうことが多いようです。どの国においてもこの程度の事ならば普通なのですが、日本は良いイメージが強すぎて、ちょっとでもそのイメージが崩れてしまうとショック、という人が少なくありません。
イメージばかりは日本人にとってはどうしようもないのですし、日本人にしてみれば「それはあなたたちが勝手に持っている幻想なのでは？」と感じてしまうかもしれません。しかし、だからこそ外国人の日本に対する期待はハードルが高いようです。
1番人気はスカイツリーではない！？
日本人が東京と聞くと、真っ先に思い浮かべるものは東京タワーであったりスカイツリーであったり、上野動物園のパンダであったりということが多いのではないでしょうか。その一方で外国人が東京で喜ぶ場所というのは東京タワーやスカイツリーではない、というのも面白いですよね。外国人を東京に案内することがあるならば、日本人の固定観念に囚われず、彼らが興味を持っている場所を案内してみると良いかもしれません。
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