タイといば、日本と比較すると医療制度も怪しいのではないかと思われる方、たくさんいらっしゃると思います。確かにこの国は富裕層と貧困層の差がとても大きいので、病院や医者の中にも大きな差があることは間違いありません。でも実は、わざわざタイで治療を受けるために来タイするMedical holiday visa(治療で来タイする人用の滞在ビザ)があるくらい、医療立国な顔があることをご存知でしたでしょうか。そこで、タイ在住の私がタイのトップクラスの病院はどんなものか体験してきましたので、レポートさせて頂きたいと思います。
タイの病院について
4大病院
バンコク病院はサミティベート病院、バムルンラード・インターナショナル病院、BNH病院と並ぶ、タイ4大病院ともいわれるトップクラスの総合病院です。私は、会社の健康診断や、個人的に風邪薬をもらいに行くなど何度か利用しました。タイは駐在員などの外国人在住者が多く、日本人だけでも、6万人がタイに在住していると言われており、医療技術の高い病院への需要はたくさんあります。
病院のレベルの差
冒頭でも説明の通り、タイは貧富の差が激しい。なので、同じ施術であっても、病院によって値段が大きく異なります。例えば、出産費用。タイの低レベルの病院では約7万円以下。中レベルでは、約15万円以下。高レベルでは、20~30万円となります。低、中レベルの病院ではもちろん、日本語や英語が通じず、タイ語をわからない外国人が診察を受けるのは少し難しいのが現状です。
実際に行ってみて驚いたこと
充実した施設
外観も相当立派ですが、中に入ってみると綺麗すぎて腰を抜かします。まずは、エントランス前に素敵な内装のスタバがお迎えです。エスカレータもエレベータもそこら中に完備されていて、ほとんど歩く必要がありません。さらに、飲料水ボトルがどこにでもおいてあり、無料で持ち帰り可能です。スタバに続き、日本食レストラン、インドカレー屋さん、フルーツシェイク屋さん、カフェなど、1日中病院内で十分過ごせるように施設が大変充実しています。ディスニーランドのようにごみ一つ落ちていないし、日本でこんなに充実した病院見たことありません。
患者さんの種類
どんな患者さんたちがいるのか、病院内をキョロキョロしてみると、外国人と、タイ人のお金持ちが圧倒的です。お金のある人しかいない雰囲気が漂っています。服装や持ち物を見ても明らかに、タイの一般レベル以上のクラスであることがわかります。さらに外国人のために、日本人専用カウンター、アラブ人専用カウンター、と国籍や人種でも専用カウンターがあるのです。日本人カウンターへ行くと、受付の方はタイ人も日本人も日本語ペラペラ。もちろん、お医者さんも日本語ペラペラ。困ること、一切ありません。日本にいるような錯覚を起こします。
すべてに高級感
色々なところで、この病院はタイの高級病院であることを意識させられます。まず、処方箋の袋。日本だったら、薄い紙の袋に入っていることが多いと思いますが、バンコク病院は、プラスチック製ジッパー袋。そこまでしなくてもいい、環境に悪い、、、とつっこみたくなるところです。しかも、薬が何種類かあるときは、Bangkok Hospitalとロゴの入った、しっかりしすぎた紙袋に纏めて入れてくれます。さらに、日本人センターから異なる科へ移動するときに付き添い人が案内してくれます。病院はすごく広いので、迷う人が多いからでしょうか。それにしても、至れり尽くせりです。
診察料が。。。
診察料の高さにも、これまた腰が抜けそう。。。海外保険に加入しているので、私の財布が悲しむことはないのですが、でも日本並み、または日本以上に診察料かかります。物価が1/3のタイで、これだけ高い診察料は、もちろん万人が払えるものではありません。会社で1年に1度健康診断もバンコク病院で実施するのですが、身体検査、目、歯、胸のX線、血液検査と一般的な診察内容ですが、これで1万3千円相当!お医者さんも看護婦さんも英語を話せる人、責任感を持って仕事をしていそうな人が多く、間違いなく近所の町医者よりは信頼のおける病院です。でもやっぱり高い。
病院は皆に平等であってほしい
この通り、結局は病院もお金次第。タイの貧富の差がよく垣間見える場所でもあります。命への不平等さには、腹立たしいものですが、タイの旅で病院にお世話になる場合があれば、バンコク病院であれば困ることなく診察をうけることができますのでおすすめです。
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