イギリスの男性と結婚し、子供と一緒にイギリスに住んでいます。イギリスで生活をしていると、「えーっ!?」と驚くことがたくさんあります。日本は便利で融通が利きますし、良い国だと痛感することも少なくありません。イギリスは子育てをする上ではとても環境が良いと思うのですが、文化の違いには戸惑うことがたくさんあります。ここでは、イギリス人流の家事についてお伝えします。
洗濯のカルチャーショック
洗濯は週に2度程度
私は洗濯が好きで、毎日洗濯機を回さないと気がすまないのですが、イギリス人は1週間に2回ほどしか洗濯機を回しません。まとめて洗うという習慣があります。
私は「洗濯物が溜まっていく」「子供の下着もなくなる」と思ってしまい、毎日洗濯をしてしまうのですが、義母からは「また洗濯機を使っているの?」と嫌みを言われてしまいます。また、夕方に洗濯機を回すなんて日本人ぐらいだとも言われてしまいます。
洗濯の時間が長い!
イギリスの洗濯機には「標準洗いコース」というものがあります。標準ですよ!それなのに、このコースは90分かかります。これでも1番短いコースになり、お湯の温度は30度設定になります。ですから普通の家庭では、3時間ほど洗濯機が回っているということも少なくありません。
だからこそ、イギリス人から「まとめて洗うからエコなんだよ」と言われると、確かにそうだと思わないこともないのです。1日に3時間も毎日洗っていたら大変ですよね。しかし、家族が4人もいたら洗濯物が溜まりますよね、すぐに…
お湯の温度について
また、お湯の温度は90度という家庭が多いということに驚きます。これは白い衣類でコットン専用の洗濯方法ですが、90度の熱湯で洗うのです!タオルやベッドシーツを洗う人が多いのですが、これでも洗濯時間は3時間ですよ!日本人の私から見ると、服が傷んでしまうと思います。だから私は最低温度の30度で洗濯しています。
ちなみに30度、60度、90度と設定することができます。冬はなかなかお湯の温度が上がらず、洗濯機がお湯の温度を上げるために何回も何回も回っています。洗っているのか何なのか、何をしているのかわからない洗濯機です。日本の洗濯機は便利だなと痛感します。
食器洗いと掃除のカルチャーショック
食器はすすがないのが当たり前!?
私がイギリスでの生活で1番嫌なのは「食器を洗ってもすすがない」ということです。これはイギリスの家庭では当たり前のようです。今は食器洗い機があるため、義母宅での食事にも抵抗は無いのですが…
私の旦那さんの食器の洗い方は、キッチンシンクにお湯を入れ、そこに洗剤を入れ、汚れたお皿をスポンジで洗い、それを水切りラックに置くという方法です。「洗剤がついてるー!」という状態です。結婚して11年目を迎え、今はさすがにすすいでくれますが、基本的に泡があるのです。夫は「これは水の泡だよ」と言い張りますが、私はこっそりとすすいでしまいます。家事を手伝ってくれて助かるので、あまり文句は言えませんが…
掃除業者が多い!?
イギリスでは共働きの家庭が多いため、裕福な家庭は1週間か2週間に1度、お掃除屋さんを雇って掃除してもらっている人もたくさんいます。家庭によって回数は違ってきますが、お掃除屋さんを雇うというのは一般的なです。他人が自分の家を掃除しているということに私は抵抗があるのですが、信頼して業者に鍵を預けているという家庭もあります。
基本的には寝室以外の全てを掃除してもらい、家庭によってはアイロン掛けをお願いする場合もあるようです。平均的な料金は1時間あたり1,500円程度であり、アイロン掛けがある場合はプラス料金になるのでしょう。幼稚園や学校も業者の人が来て掃除をします。子供や先生は掃除しません。日本の学校だと子供たちが分担して掃除しますよね。私はそのほうがいいと思うのですが。
イギリスの学校
ゴールデンタイム
日本になく、イギリスにあるシステムでいいなと思うのは、毎週金曜日は「ゴールデンタイム」と言って半日は遊びの日となっていることです。
映画を見たり、レゴを作ったり、読書をしたり子供は本を読みに学校の図書館に行ったり、金曜日はとても自由です。子供たちの楽しみの1つであり、学校に行くのも楽しめますね。
スナックタイム
また、毎朝10時半にスナックタイムという休み時間があります。家庭から好きなお菓子やフルーツを持参し、休み時間に食べるのです。お腹が空くと集中力が欠けてしまうからという事だそうですが、果たして本当にそうなのかはわかりません。
9時から学校が始まり、10時半にはスナックタイム、12時過ぎには1時間のランチタイムなんて、のびのびとした環境でいいなと思います。しかし日本ではお菓子を持参するなんて考えられないですよね。
旅行にはお勧めのイギリス
イギリスと日本の習慣や文化の違い、いかがでしょうか。これを読んであなたも、もしも洗ってもらった食器に泡がついていたら、こっそりとすすぎたくなりますよね!?ちなみに、レストランやカフェには食器洗い機がありますから、イギリスはもともと衛生的に厳しいですし、旅行するときには心配ないですよ。
3月の終わりにはスプリングクリーニングと言って大掃除をします。春や夏に向けてガーデンをきれいにする人がとても多いのです。日本では年末に大掃除をしますよね。どうして寒い時期に、しかも忙しい時期にせかせか掃除をするのか、イギリス人には理解できないようです。
文化の違い、としか言いようがありませんね。
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