留学のホームステイ!食べられない食事はどうしたら良い?

留学の際のホームステイの醍醐味は、現地の自然な生活が経験できるということです。当然ながらホームステイをすると、ホストファミリーと一緒に食事をすることになりますから、現地の人が食べる一般的な食事を楽しむことができるでしょう。しかし、人間には好き嫌いもありますよね。もしもどうしても食べられないものがある、それが食卓に出てきてしまった、などという場合、いったいどうしたら良いのでしょうか。
私は、学生時代に自分自身も留学生としてホームステイを経験し、また、ホームステイのコーディネーターとして仕事をしたこともあります。この経験から、何か食べられないものがあった時、ホームステイではどのように対応したらよいのかということについてお話しします。

ホームステイの申し込みフォームを書く

 食べられないものは最初に明記

ホームステイを申し込むとき、会社にもよりますが、自己紹介のフォームを書かなければいけないことがあります。自分の顔写真を貼り、自分がどういう性格なのか、どういうことが好きなのか、ということを書くことによってホストファミリーに選んでもらうのです。
もしもどうしても嫌いなものがあるならば、そのフォームを書く際に、一緒に明記しておきましょう。例えば、アレルギーで食べられないものがあるならばそれは絶対に書かなければいけません。努力をすれば食べられるというものならば「食べられない」という表記でも良いですが、絶対に食べないという場合は、いっそ「アレルギーだから」と書いても構いません。

 私の経験

私はエビや一部の貝、そして練り製品が苦手です。まず練り製品は日本独特のものですから海外にはないと考えて、フォームに記入した事はありません。
エビや貝に関しては、あくまでも行く場所によると思いました。魚介類を食べない場所ならば書く必要はないし、魚介類を多く食べる地域、例えばサンフランシスコなどならばやはり書いた方が良いと思い、行く場所に応じて「魚介類が食べられない」と書いたことがあります。確かに魚介類と書けば魚介全般を含んでしまいますが、いちいち何が食べられる、何が食べられない、と記入してしまうと「面倒臭い」と思われてしまう可能性もありますから、ざっくりと記入した記憶があります。

 書いた方が良い理由

これは実際に私のホストファミリーから聞いた話ですが、彼らは「食べられないものは書いてあったほうがありがたい」との事でした。というのは、万が一留学生の食べられないものが自分たちの大好物であった場合、やはり難しいからです。
また、ベジタリアンやビーガンの場合、それも書いておいた方が良いです。お肉を食べる家庭にベジタリアンの留学生がホームステイをするというのはなかなか簡単なことではありません。それよりもベジタリアンやビーガンであれば、同じようなホストファミリーがその学生を受け入れたほうがお互いにストレスがたまらないのです。そのため、食事に関しては出来る限り記入しておいた方が良いです。

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食べられないものが出てきた場合

 それだけ避けて食べる

とは言え、自分が嫌いなものが出てきたという事はよくある話です。そんな時、どうしたら良いのでしょうか。
もともと食べられないものが出てきた場合、それだけ避けて食べましょう。一般的には「抵抗があったら、1口食べてみましょう」と言われます。確かに見たことのない何かが出てきたとき、食べず嫌いはいけません。しかし、もともと食べられないものが出てきたならば、それだけ避けても問題はありません。

 I don’t like itはダメ

万が一なぜ食べないのかと聞かれたら、そもそもこれは食べられないと答えればよいのです。しかし、答え方にはポイントがあります。
日本では「外国人は好き嫌いをはっきりいう」と考えられており、「食べられないものに対しては”I don’t like it”と答えましょう」などと教えられています。しかし、決してこのように答えてはいけません。たとえ食卓に出てきたその具材が嫌いなものであったとしても、この答え方には問題があります。

 もしも自分がそう言われたら?

考えてみてください。自分が留学生に食事を作り、テーブルに並べた時、いきなり「私、これ嫌いなんです」と言われたらカチンときませんか?嫌い、don’t like、という表現は非常に強いものですから、作ってくれた相手に失礼になってしまいます。嫌いという単語の直訳であるhateなんてもってのほかです。
何か食べられないものがあったら”I can’t eat this”と答えましょう。食べられない、という表現を直訳すればよいのです。嫌い、という表現を訳してはいけません。食べられないと言われれば、相手も人間なんですから理解してくれるはずです。

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食事にまつわるトラブル

 冷蔵庫が開けられない

ホームステイをすると、ホストファミリーから「冷蔵庫好きに分けてね」「食べたいものや飲みたいものがあったら自由にしてね」と言われることがあります。しかし、どうしても「他人の家の冷蔵庫」といった感覚が捨てられず、冷蔵庫が開けられなくて、喉が乾いても水さえ飲めない、という状態に陥ってしまう留学生は少なくありません。
確かに、ホームステイをしているといっても他所の人の家ですから、初日から冷蔵庫開けて食べたいものを取り出して食べる、ということはできなくて当然です。しかし、かといってお腹が空いたり喉が渇いたりしても我慢をする、という必要はありません。
その場合はホストファミリーに「冷蔵庫開けてもいい?」と聞いてみてください。すると「自由にしていいよ」「そんなこと聞かなくていいよ」と言われるでしょう。そして冷蔵庫を開け、何かを見つけたら「これ食べてもいい?」「これ飲んでもいい?」と聞いてみれば良いのです。
例えば夕食の食材として用意してあるものならば、「あ、それは夕食だから食べないで」などと言われることもあるかもしれません。しかし、あなたがお腹を空かせているという事は伝わるわけですから、代わりのものを出してもらえる可能性も高まります。また、ジュースや牛乳等はおそらく「自由に飲んでいいよ」と言われるでしょうから、1回言われれば次からは自由に飲めるのではないでしょうか。

 「お腹いっぱい」と言えない

ホストファミリーは日本から来た留学生を温かく迎えてくれます。そして、食事や飲み物をたくさん出してもらえるということもあるでしょう。しかし、だからこそ「お腹いっぱい」と言えず、気持ち悪くなるまで食べてしまったなどということもよく聞く話です。
ファミリーによっては、どんどんどんどん食べ物を出してくれる人もいるかもしれません。しかし、お腹がいっぱいになったらそのように伝えましょう。「まだ食べる?」と言われている時、お腹がいっぱいだと言えずに「うん」などと答えてしまえば、大変なことになる可能性もあります。
お腹痛くなるほど食べてしまって、後で胃薬を飲まなければいけなくなった、体調を崩してしまった、などという人もいます。お腹がいっぱいの時は我慢して食べる必要はありません。決してホストファミリーを傷つけたり、怒らせたりする心配はありませんから、お腹がいっぱいの時は遠慮せずにそう言いましょう。

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見たことのないものはひと口食べよう

海外でホームステイをすれば、今まで見たこともないような食材が出てくるということも考えられます。私も、バロットという孵化直前のゆで卵を出されたときには、一瞬戸惑った経験があります。
でも、それが何なのか、どんな味がするのか全くわからないという時は、ぜひひと口食べてみましょう。食べた上で「これは無理」と思ったときは、食べられないと伝えれば良いのです。

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