自分の国の良さというものは、意外にもそこから離れて違う国に住むことで気がつく場合があります。私は高校の時にカナダ留学を経験しました。その時、それまでは当たり前のように受け入れていた日本の良さに気づき、感動したことがあります。ここでは、私がカナダに住んで経験した日本の良さをお話しします。
コンビニ
種類が豊富
日本には、どこを見回してもコンビニがありますよね。ちょっと小腹がすいたと思った時や、友達と家でまったり晩酌をしようとした時など、コンビニに行けばバラエティーに富んだ食べ物やお酒を購入することができます。
しかし、カナダのコンビニにはそのような商品がありません。食品はお菓子屋キャンディーがメインとなり、飲料系は水や炭酸類のみでアルコールの販売はなされていないのです。
食品以外にも、日本のコンビニには日用雑貨が売っていますが、カナダのコンビニでは食品以外の製品は取り扱っていません。生活用品を買うならばドラッグストアに行かなくてはならないのです。
コピーやチケットの購入
商品の購入だけではなく、日本だとコピーやチケットの購入もコンビニで賄うことが可能です。もちろんカナダのコンビニにコピー機は設置されていません。家にコピー機がなければ印刷店まで行かなければいけないのです。
実は、日本のコンビニは日本に来る外国人旅行者が「日本で好きなものをトップ3」に挙げるほど、世界から見ると非常に便利な場所なのです。しかし、日本にいるとコンビには当たり前すぎて、なかなかありがたみを感じませんよね。
アフターサポート
お客様第一精神
日本には「お客様は神様」という考え方があります。もちろん、この考え方は若干古いかもしれませんが、それでも日本のおもてなし精神には素晴らしいものがあります。
海外から見るとやり過ぎと言われることもあるかもしれません。しかし、どこの店舗でも間違いなく手厚く丁寧なサービス体制は、日本の誇りだと思います。
携帯電話購入までは良いけれど…
私がカナダに行った時、現地で新しく携帯電話を購入しなければいけませんでした。カナダにも日本と同じく、たくさんの会社があり、そこから好きなプランを選んで携帯電話を購入します。カナダの携帯会社のスタッフは、携帯電話を買うまでの作業は手厚くサポートしてくれました。しかし、購入後何かトラブルが生じたときは全く相手にしてくれませんでした。
わざわざ店舗に出向いても、「ここでは何もできませんから、この番号におかけください」と名刺を渡され、相手にされなかったのです。携帯のプランだけでもよく分からなかったため、日本のように手取り足取り助けてくれるサービスが恋しかったです。
公共交通機関
日本の公共交通機関は便利
日本では、多くの電車や新幹線がクモの巣のように張り巡らされており、仮に車がなかったとしても、たいていの場所に公共交通機関で行くことができます。時間も正確であり、例えば新幹線等は1分でも遅れれば大問題となります。
②カナダの公共交通機関は不便
カナダにも、例えばオタワやバンクーバーなどの都市に行くと電車があり、車を利用することなく様々な場所に行くことができます。しかし、少し田舎に行けば電車が通っておらず、バスや車がない限り自力でどこかに出かけるということができません。
電車やバスの運用時間も日本に比べると短いですし、ICカードのような便利なシステムもありませんから、小銭を持ってないととにかく不便です。
海外に住んで初めて気づく
このように日本に住んでいるとあたり前のように利用している場所やサービスが、カナダに行ってみると全然違うシステムで最初は驚きの連続でした。慣れというものは怖いもので長くカナダに住んでいると、少しずつその違いに慣れていきますが、やはり日本にしかない“日本の良さ“というのは日々身にしみて感じました。私は海外留学を通して、そういった普段身近にありすぎて見えない”日本の良さ“に気付く事ができたので、今では前よりも日本の生活に感謝する事ができるようになりました。海外に行き、海外の良さに気づくということも大切ですが、海外に行って日本の良さに気づくということも大切だと感じています。
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