日本人の多くは、海外の人=プライベートの飲み会は好きではない、と考えているかもしれませんが、それは間違いです。日本人は飲ミュニケーションと言われているぐらい飲み会を大切にしていますが、実は日本以上に中国人は飲み会を大切にしています。今日はそんな話をご紹介します。
中国文化を誤解していませんか?
中国人とのビジネスをするのは難しいとよく言われています。外資企業が中国に進出する際の厳しい規制もありますが、それ以外にも日本人が中国の文化を理解していないことが大きな要因ではないかと思います。
食事を大切にする中国文化
中国人は飲み会が大好きです。知っていましたか?飲み会が大好きというよりも、信頼できない相手とはビジネスをしないという考え方が根強いのです。一緒に食事をして仲良くなった後にようやくビジネスの話ができます。
欧米人がプライベートの飲み会をさほど好まないという通念から、多くの日本人は中国の文化を誤解しているような気がします。このちょっとした誤解により、今まで中国企業との大きなビジネスを失った経験を持つ人は少なくないはずです。
余談ですが、欧米人であっても、トップ層はアジアビジネスにおける飲み会の重要性を理解している方が多いので、会食を断る人はほとんどいません。
ビジネスの基本は信頼関係
よくよく考えてみると、中国や日本のように信頼関係を重視する仕事のやり方は実は正しいような気がします。欧米のように契約でしっかりと固めて、問題が発生した場合は裁判で解決するやり方は現実的に無理があると思いませんか?なぜならば、契約書上で約束できることはどうしても限りが出てしまうからです。だからこそ、欧米の契約書は分厚いものが多いですが、それでも全てをカバーできるわけではありません。
欧米流の契約ビジネスは無理がありませんか?
もし、信頼関係でつながっていれば、契約書の内容よりも、両者にとっての最善策を導き出すことができるのです。無駄な裁判でエネルギーを消費することなく前向きに仕事を進めることができると思います。もちろんそんなに上手くいくことばかりではないですが。
人とのつながりが重要視される
私が中国での仕事を担当していたころ、よく現地人に言われていたのは、「審査が通るのかは国の判断です。知り合いがいればいいんですが・・・」。知り合い!?そうです、中国では人脈がとても重要で、俗人的にものごとが決まっていきます。これは良いときもあれば、悪いときもありますが、信頼してくれる人が多ければ多いほど仕事が成功する確率が上がります。
中国人とのビジネスを成功させたいならば、仕事以外の部分を大切に
欧米でも日本でも当然に信頼関係は重要なのですが、中国は他の国と比べて特に人との結びつきで仕事が決まってしまっているような気がします。
だからこそ、私の上司は中国人が日本に来た際は、朝まで飲み会に付き合い、東京の街を案内する等、とても丁寧に中国人に接していました。
今後はアジアのビジネス手法が世界の主流になるかも
中国でビジネスをスタートしたい、もしくは事業を大きくしたいなどと思うならば、日本以上に飲み会や信頼関係を大切にする必要があります。これは中国だけでなく、日本を含めた多くのアジア諸国の共通の文化です。
欧米流=グローバルスタンダードではない?
これだけグローバルな経済が発展してきている中、欧米流のビジネスのやり方=グローバルスタンダードと考えるのは危険です。各国・地域に合わせた仕事のやり方をしっかりと調べて、仕事を進めていけば成功に1歩近づくことができると思います。
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