アメリカから銃乱射事件がなくなる日は来るのでしょうか。22日未明アメリカ南部の町テネシー州ナッシュビルでまたもや銃乱射事件が起こってしまいました。事件の容疑者として名前が挙がっているのはイリノイ州モートン在住のトラビス・レインキング容疑者(29)。レインキング容疑者は依然逃走中で現在警察が彼の行方を追っています。
地元警察の記者会見によるとレインキング容疑者は軽トラックで現場に到着。レストランに集まっていた人々に向かって銃を発砲したとのことです。その後レインキング容疑者は店内に侵入。さらに銃を乱射し現場に居合わせた人が彼から銃を奪うまで銃を撃つ手を止めることはありませんでした。この乱射によって4人の死亡が確認されています。
事件当時レインキング容疑者はシャツを着ておらず上半身裸の状態。黒いズボンのみをはき上に着ていたものは脱ぎ捨てられていたとのことです。
アメリカでは銃乱射事件の中でも、犯人の若年化が問題視されています。アメリカの学術誌「ジャーナル・オブ・チャイルド・アンド・ファミリー・スタディーズ」が5歳〜18歳の子どもが通うアメリカ国内で発生した事件についての調査報告によるとこのような事件は1940年以降に起き始めた比較的新しいタイプの事件だそうです。
1940年〜1999年の60年間では22件の学校銃乱射事件が発生し合わせて55人が犠牲となっています。一方2000年から2018年までに起きた学校銃乱射事件は22件で死者数は66人。20世紀の60年間に起きた事件の死者数をたったの18年で追い越してしまったことになります。
ちなみにアメリカの南部は北部に比べ賃金も安く貧困率も高いです。また経済流動性の水準も非常に低いため、一度貧困層に生まれてしまうと一生その水準から抜け出せない場合が多いのです。
現在も逃走中のレインキング容疑者。一刻も早く事情を聞く必要がありそうです。
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