アメリカでまたもや銃による事件が発生しました。ミシシッピ州では18日、9歳の弟に銃で打たれた13歳の姉が死亡しました。2人はテレビゲーム機のコントローラーを巡り喧嘩をしていた模様で苛立った弟が姉の頭部に向かって銃を発砲したということです。姉はミシシッピ州メンフィスの病院に搬送されましたが、弾は脳を貫通しており搬送された次の日の18日に死亡が確認されました。
なぜアメリカでは銃に起因した事件が後を絶たないのでしょうか?アメリカの世論調査ではおよそ85パーセントの人が銃規制に賛成しています。販売店や展示会などで銃を購入する際に購入者の身元調査をしっかり行うべきだという世論の方が圧倒的に強いのです。
実際アメリカでは1993年にブレディ法という法律が制定されており、ブレディ法では銃の購入を希望する者に5日間の待機を求め販売者に購入希望者の身元確認を義務付けています。しかしこれはあくまで正規ルートでの販売の場合で、闇市や個人間で売買される場合には適応されていません。
CNNによるとアメリカでは毎年1300人もの未成年が銃撃によって殺されています。アメリカの学校で銃の安全性と危険性についての授業があるのは今のアメリカの未成年にとっては当たり前のこと。日本で暮らしていると想像もできないような銃が身近にある環境をアメリカの子供達は生きていると言えるでしょう。
今回のミシシッピ州で起きた事件により、銃規制を訴えるデモやボイコットなどは激しさを増していくことが予想されます。市民の怒りは何も行動を起こさない国や連邦議会に向かうでしょう。
有権者登録をするより簡単に誰もが銃を買えてしまうアメリカ社会。改革の時は迫ってきているのかもしれません。今回はミシシッピ州で起きた幼い兄弟による凄惨な事件をお伝えしました。
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