元日である1日に、都内で餅を喉に詰まらせ搬送された15名のうち2人が亡くなりました。東京消防庁によれば、搬送されたのは55歳から90歳の男女15名。このうち亡くなったのは50歳代男性と80歳代男性の2人とみられています。東京消防庁は「餅は小さく食べやすいサイズに切って、よく噛んで食べるように」と注意を促しています。
毎年のように起こる正月の餅による窒息事故。日本国内だけではなく、なんと海外メディアでも取り上げられるようになりました。英BBCは「美味しいけど命取りになる’餅’」と題して報道しています。’餅とは可愛い丸みを帯びた形で粘度が高く、とても歯ごたえがあるもの’と説明しており、また「安全な食べ方」として「噛む、噛む、とにかく噛む」と紹介しています。
昨今の日本への観光客の増大で日本文化への関心も高まり、このようなニュースも注目されるようになったのではないでしょうか。日本での報道内容が非常に手短でシンプルなものに対し、英BBCの報道内容は、餅の説明に始まり、どのように人々が餅を食べて亡くなるのか、そしてどうやって食べるのが安全なのかなどと詳しく発表しています。
日本で餅を喉に詰まらせて、病院に搬送される90%の人は65歳以上とされており、少子高齢化が進み、お年寄りの増える日本では避けては通れない問題です。家族が集まり、楽しいひと時を過ごすお正月でこのような事故を未然に防ぐためにも、今一度「自分は大丈夫」と過信せずに、餅を食べる際は一口を小さくしてよく噛むことが大切ですね。
コメントを残す