日本国のパスポートを有するならば、世界の殆どの国に、ビザを持たずに行くことができます。しかし、実は日本の近くなのにビザ取得が必要な国があるということを知っていますか?実は、ロシアに行く時には、一部の地域への短期間の滞在を除き、ビザが必要です。ビザを申請するためには東京、札幌、函館、大阪、新潟のいずれかの大使館から領事館に申請しなければいけませんから、それ以外の地域の人にとってはさらにハードルが上がります。それに加えて航空券を購入しなければなりませんから、お金もかかります。私が初めてロシアに行った時、航空券にミスがあり、出発直前に旅行自体を諦めそうになったことがあります。ここでは、私が経験したミスについてお話しします。
ビザを安く取得したい
ビザの取得にはお金がかかる
当時、初めてロシアに行く前の私は出来る限りお金をかけないでビザを取得したいと思っていました。というのは、ロシアのビザは観光ビザにしてもビジネスビザにしても、ロシアの業者が発行した招待状を必要とするため、お金がかかるのです。
ビザの発行費用だけではなく、招待状を取得するためにも費用が要ります。当時、インターネットでロシアのビザの取得手続きを見てみると、招待状を含めて約5万円が相場でした。この金額プラス航空券となれば、相当な出費になります。
ビジネスビザを取得したい
滞在期間が30日という短い観光ビザならば、3万円程度というものもありました。しかし、私は90日間の滞在を認めるビジネスビザを求めていたため、どうしてもそれなりの出費は避けられませんでした。ビジネスが主な目的ではなかったとしても、30日以上の滞在を希望する場合はビジネスビザの申請ができるのです。
ロシアの友人にお願いして助けてもらいながら、私は3週間ほどかけて90日間のビジネスビザを取得することができました。招待状の発行に約2週間、ビザの取得手続きに約1週間かかったと思います。本来5万円もかかったところを約1万5千円でビザを取得でき、私は満足していました。おかげで航空券も無事に購入できました。
航空券の問題
帰国日とビザの有効期限が合わない
その後、帰国する予定で購入した航空券の日にちが、ビザの有効期限よりも2日遅いことに気づきました。つまり、12月31日が有効期限のビザを持っていたとすると、私の帰国予定日は1月2日になっていたのです。
私は90日間ギリギリまでロシアに滞在しようとしたため、90日間ではなく、日にちを間違えて帰国便の航空券を購入してしまっていたのでした。また、日本の出国日ではなく、ロシアの入国日から1日とカウントしてしまったことも、この間違いを引き起こしてしまった原因の1つです。
キャンセル料と余計な出費
もしも私に経済的な余裕があったり、航空券が日程変更可能なものであったりしたら問題はなかったのですが、その航空券は格安で購入したもので、変更するためには3万円のキャンセル料が必要でした。そして、また購入し直さなければいけなかったのですが、当時はそんな金銭的余裕もなく、パニック状態になったことを覚えています。
また、当時、ロシアの旅行では入国審査の際にビザの有効期限内である帰りの航空券を提示できなければ強制送還される可能性があるという話を聞いており、恐怖に震えました。航空会社に電話をしたり、ロシア大使館に電話をしたりして、なんとか帰りの航空券を持たずにロシアに入れる方法を探しました。ロシア大使館から、ロシアの外務省に確認するべきだと言われたときには、もう旅行は諦めなければいけないと感じ、絶望的でした。
解決策
日本のビザ代行会社からの連絡
そんな時、ロシアの友人がアドバイスをくれて、私が利用したビザ代行会社から「入国審査で提示するのはパスポートのみ」という連絡をもらったのです。彼らは、帰国便の航空券を見せる必要は無いと断言してくれました。
その話を信じ、ロシアに入国しましたが、確かに帰国便の航空券を提示するようにとは言われず、パスポートを提示しただけで無事に入国できたのです。
ビザの有効期限は念入りに確認を
日本人が海外旅行をする際、ビザを取得しなければいけないという国はほとんどありません。そのため、私はビザの有効期限というものをしっかりと考えず、航空券を購入してしまいました。
海外旅行に行く際、もしもビザが必要な国に行くのであれば、その有効期限をしっかりと確認しなければいけません。また、確かな情報を得るために、情報源を複数持っておきましょう。インターネット上には信頼できない情報もたくさんあります。私はインターネット上の情報に振り回されてしまったことを深く反省しています。
私は今、ロシアにいます。ビザの有効期限内に日本に帰らなければならないので、こちらで片道の航空券を購入し、有効期限内に日本に帰国する予定です。
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