遅れるのはあたり前!?海外の電車事情 ~ アメリカ、ベルギー、中国!

海外にいると、電車を利用することがよくあります。言語がよくわからなくても、電車ならば間違えても引き返すことができますから、比較的気楽に利用することができる公共交通機関ですよね。しかし、国が変わると電車は大きく変わります。ここでは、アメリカとベルギーと中国に着目し、それらの国の電車事情を紹介します。

1. アメリカ

ここでは、主にワシントンDCの電車を中心に紹介したいと思います。ワシントンD.C.の電車は、時間帯によって切符の値段が違います。これは、通勤時間かそうではないかによって違ってくるのです。

 通勤時間は若干高い

通勤時間の場合は値段が1ドルから2ドルほど高くなる傾向にあります。しかも、券売機で切符を買うときには自分で時間を確認して切符を買わなければいけません。通勤時間であるにも関わらず、通勤時間用ではない切符も購入できますから、そのような切符を通勤時間に使ってしまうと、改札口から出られないという問題にぶつかるのです。
しかも、日本のようにサービスがしっかりしているわけではありませんから、窓口で切符を買おうとすれば「券売機で買って」と言われます。そのため、券売機で切符を購入するときには、とにかく時間に気をつけなければいけません。

 トラブルがあればなかなか駅から出られない

上記のように、時間帯の異なる切符を買ってしまって自動改札から出られないというトラブルに陥ったとしましょう。日本ならば、駅員さんに事情を説明すれば簡単に解決しそうな問題ですが、アメリカだとそうはいきません。
まず、駅のホームには乗り越し料金を精算するための機械があります。そのため、例えば通勤時間なのにも関わらず通勤時間ではない切符を購入してしまって改札から外に出られないという場合、駅員さんに相談をすればまず機械を使って精算しろと言われます。しかし、この機械は壊れていることが多く、何の問題解決にもならないという場合も珍しくありません。
そのため、機械に問題があるとなれば当たり前のように駅員さんに尋ねるわけですが、駅員さんはなかなか助けてはくれません。むしろ、そのまま改札を開けて「ここから出て」と言われるだけだったり、なかなか話を聞いてもらえなかったりすることもあります。そのため、とにかく券売機で切符を買う場合には時間に気をつけることが大切です。

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2. ベルギー

ベルギーの電車はさらに厄介なところがあります。例えば、線路が8つもあるような駅のホームで、自分の乗りたい電車がどこの線路に停車するのかということを調べてそのホームに行ったとします。しかし、発車時間の2、3分前に「この電車は何番線から発車します」と、全く違うプラットフォームを指摘されることがあるのです。この場合、階段を駆け下りて移動しなければなりません。

 直前の変更への対処が必要

あるいは、電車に乗って待っていると「この電車は運休します」と直前に放送が鳴る場合もあります。しかも、日本のように5分に1本、10分に1本と電車が走っているわけではなく、1本逃せば次の電車は1時間後、ということもありますから、一気に予定が狂ってしまうこともあるのです。

 放送の言語がわからない

ベルギーでも、例えばブリュッセルやアントワープのような国際都市であれば、駅に流れるアナウンスも英語が含まれます。しかし、少し地方に行った場合、アナウンスは英語ではありません。
私が住んでいた主人の実家はオランダ語が使われる地域でしたから、駅でもオランダ語の放送しかありませんでした。そのため、当然私は放送を聞いても何を言われているのか全然わからず、「旅行者は大変だ」と思った記憶があります。ヨーロッパだと英語も当たり前のように通じそうなものですが、放送ばかりはそうもいかないのです。

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3. 中国

中国の地下鉄に乗るときには、セキュリティーチェックを受けなければいけません。空港と同じように手荷物チェックを受け、さらに場所によっては人間も金属探知機ゲートをくぐったり、金属探知機で全身をチェックされるということもあります。

 車内に持ち込めない物もある

ただし、妊婦は金属探知機でチェックされることがありません。何もされずに通されることもありますし、手で直接ポケットだけ確認されることもあります。また、なぜか手をかざされることもあります。手をかざされて何かチェックされているようですが、個人的には手をかざすだけで何がわかるのか、さっぱりわかりません。
ちなみに、ホチキスやハサミ等を持ち込む事はできますが、爆発物や化学薬品等は持ち込みができません。例えばスプレー型の殺虫剤などを持っている場合、乗車を拒否されることがあります。

 老人や子供、妊婦には席を譲る人が多い

海外にはない習慣として驚くことの1つに、中国の電車では老人や子供、妊婦には席を譲る人が多いということが挙げられます。優先席もありますが、席を譲る人が必ずしも優先席の人とは限りません。誰であったとしても、席を必要とする人を見たときに立ち上がる人が多いという印象があります。
ただ、電車の中でスマホをいじる学生の中には、たとえ自分が優先席に座っていたとしても、目の前に足元のおぼつかないような老人が立ったとしても、絶対に席を譲らない若者もいます。そのため、席を譲るか譲らないかということは人によるとも言えるでしょう。
そうとは言っても、他の国では特に妊婦に席を譲るということがあまりないため、中国はその点ではすばらしいといえます。電車に限らず、バスにおいても席を譲る人が多く、あるいは運転手やバスに同乗している運転手以外の係員が席を探し、必要に応じて座っている人に「この人に席を譲ってあげて下さい」と言ってでも席を見つけてくれることが多いのです。

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電車も国によってさまざま

国が違うと電車のシステムも大幅に変わります。特に日本は世界的にも確立した電車のシステムを有していますから、海外の電車に乗ろうと思うと頭にくることもあるかもしれません。また、日本のように時刻表があるということも珍しく、上記で挙げたアメリカ(ワシントンDC)や中国の場合は「あと何分で電車が来る」ということがわかる程度です。ベルギーには時刻表がありますが、必ずしも正しいわけではなく、大幅に狂うこともたくさんあります。
基本的に電車は時間の予測が立てやすい乗り物ではありますが、場合によっては予定を大幅に狂わせてしまう可能性もあります。日本の電車のシステムが世界で共通と思わず、その国に応じた行動をとらなければいけないのです。

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