当たり前の話ですが、イタリア人は日本人と異なる価値観を持っています。特に自分とは異なる人種に対して様々な意見を持っている人が多く、歴史的、経験的に興味深い視点を持っています。世界的、または他の国で大きな問題になっていることをを日本の学校教育では少し触れていても、あまり重大さが実感できないことがあると思います。私自身知らないことがたくさんで、イタリア人からはある意味多くのことを学びます。
イスラエル人について
歴史的背景
イスラエルについては、正直日本ではそこまで深く学ぶ地域ではないのではないでしょうか。イスラエルに住む人々はほぼユダヤ人で、歴史上国のない民族と言われます。イスラエル人の祖先は、世界第二次大戦時にドイツでの虐殺のターゲットになったり、アラブ諸国の一部を自分たちの祖国だと言いきって、領土を奪い取った形となり、イスラム系の国々へは入国が許されていません。その分アメリカとは強い関係にあり、多くのイスラエル人が英語を話しますし、アメリカでビジネスをしている人が多くいます。
嫌われる理由
イタリア人によると、ユダヤ人が何世紀も嫌われるには理由があるといいます。まずは、お金に関してはかなり汚れた考えだということ。汚れているというとヤクザのようですが、具体的にはビジネスはビジネスで、お金に関しては妥協は一切許さない。ドイツでの虐殺への賠償金はドイツは今でも毎年イスラエルに支払い続けています。また、良いアイデアがあればお金を作り出すためなら、盗んで自分のアイデアのようにするのは当たり前。確かに、私の経営するレストランにある日数人の男性が来て、何も食べず飲まずいくつか建物について質問して、柱を触り、イスをジロジロと見て去って行ったことがありました。また、ある日は2人の男性がランチをしにきたのですが、他にお客さんがいるにも関わらず、メジャーを持ってきて堂々と私の建物の大きさを測っていたのです。あとでわかったのですが、みな、イスラエル人だったのです。さらに、人の扱い方はとても悪いです。私がタイのイタリアンレストランでオーナーとして働いていると、タイ人のパートタイムで働く田舎の女の子のように見えるのか、イタリア人スタッフにはしないのに私にだけ、ぶっきら棒に20バーツのチップをくれたり、私をテーブルに呼ぶときに指を鳴らして呼んで、注文する時の態度が大変悪かったり、イタリア人と話すときと私と話すときの態度が全く異なったり、本当に失礼なお客さんが多く、みな、これもイスラエル人でした。
たべもの
文化も大きく異なります。多くのイスラエル人は肉、魚、チーズなど食べないのは確かで、私のレストランに来てもメニューには載っていないパスタを頼みます。例えば、チーズなしのトマトソースのみ。野菜のみでオリーブオイルで和えたシンプルなパスタなど。なかなか食べられるものが限られていますが、すでに何人ものイスラエル人が来店したので、何を注文するか大体予想できるようになったくらいです。
イタリア人彼氏の経験
お金持ちのユダヤ人
私の彼はイタリア人なのですが、子供の頃のベストフレンドはユダヤ人だったので、彼らのことはよく知っています。子供同士仲良くしていたようですが、あちらの家族はもちろんお金持ちで、私の彼は中級階級だったので、ユダヤ人ママから一緒に遊ばないように注意されていたようです。子供ながらになぜ一緒に遊んではいけないのか不思議だったようですが、成長する過程で、ユダヤ人家族の特徴を理解し、ユダヤ人に対して悪意を覚えたようです。
ベストフレンドの結婚式
そして、現在30歳近くなった今、ベストフレンドのユダヤ人が結婚するので、結婚式で大事な役目を果たしてほしいと私の彼に頼んだようですが、彼は最初はわかったと言っていたものの、次第に結婚式に出席したくないと言い出しました。理由は、結婚式の出席者はほぼユダヤ人で、神を信じない僕のことを白い目で見られると。しかも、黄色人種の私がついて行ったらどんな嫌がらせを受けるかわからないと。彼は子供のときに色々と経験したようで、やっぱりあまり良い経験にはならないからと、結婚式を欠席することにしたのです。
知ることの大切さ
これは、日本にいるときは気づかなかった、知らなかった事実です。日本にいたときは外国人の友人が多い私でもイスラエル人の友人はおらず、またあまり興味のない地域であったのも確かです。アメリカの下につく日本ですから、もちろん放送局の報道の仕方にもかなり偏見があるでしょう。イスラエルは日本からは遠い国ですが、世界的に見れば歴史、経済、政治を理解するには、実は重要な国なのです。
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