中国の北京で生活をしていたことがあります。どこのレストランに行っても、基本的には中国の人好みの味付けになっているため、普段はそれで良かったとしても、時には慣れたものが食べたいと思うこともありました。また、こちらでは基本的に英語が通じないため、どうしてもイライラしてしまうこともありました。そんな中で夫と私が好んでよく行っていたお店を紹介したいと思います。
Blue Frogというチェーン店
妊娠中、買い物帰りに立ち寄ったのがきっかけ
私たちが好きだったのは、Blue Frogというグリル料理とお酒を売りにしたお店です。私たちは車を持っていなかったため、歩いて買い物に行っていたのですが、妊娠中は買い物をした後そのまま家まで歩くのが大変で、いつもどこかで休むようにしていました。そんな時にこの店に気づいたのです。
まず、大切なことなのでもう一度言いますが、北京のお店では、英語は通じないことが多いです。日本で考える中学1年生レベルの英語も通じないことが多いため、こちらが中国語で頑張らなければいけないことも少なくありません。しかし、当時は妊娠中で許容範囲も狭くなっていたため、なかなか言葉が通じない、というのはかなりのストレスでした。
英語が通じる!サービスが素晴らしい!
しかし、このBlue Frogというお店は外国人をも対象にしているため、スタッフたちにそれなりの英語教育が行われているようでした。また、仮に英語が通じなかった場合は適当に済ませるのではなく、英語が話せるスタッフを呼んでくれます。
そして、スタッフたちのサービスがとにかく素晴らしいのです。日本のサービスは世界一とも言われますが、海外では日本のようにウェイターがすぐに来るわけでもありませんし、露骨に嫌な顔されることも珍しくありません。しかし、こちらのスタッフは非常に親切で、とにかく素早く行動してくれました。スタッフはほとんどが20代から40代ほどの男性だったのですが、私が妊娠中ということでソファー席を用意してくれ、とにかく良い印象を持ちました。
Blue Frogはとにかく居心地が良い
Blue Frogのメニューやハッピーアワー
ここのメニューは、日本人が考える「アメリカのレストラン」のメニューに近いのではないかと思います。フライドポテトや唐揚げはもちろん、様々なハンバーガーやパスタ、ステーキなどが揃っています。もちろん全て制覇したわけではありませんが、今まで食べたものの中でハズレはありませんでした。飲み物も、アルコールからソフトドリンクまで様々なものが揃っています。コーヒーや紅茶を頼むこともできますし、お酒もビールやワイン、ショットなど、様々なものが楽しめます。
また、例えば月曜日は7時以降、ハンバーガーを1セット頼むと同じ値段以下であればもう1セット無料でハンバーガーが食べられる、などというサービスもありましたし、7時以降は飲み物のおかわりができるというサービスもありました。
スタッフたちとの距離感が近い
何度か通ううちに、顔なじみのスタッフなどもできていきます。顔なじみということで友達のように話ができ、息子が生まれた後も非常に親切にして貰いました。旧正月やバレンタインなどは店内がイベントに合わせた飾り付けがされていることもあるのですが、息子が生まれた翌年は戌年で、旧正月の時には犬のぬいぐるみがたくさん飾られていました。そんな中、息子が泣き止まないことがあり、スタッフのお兄さんからぬいぐるみをもらったこともあります。息子が本当にこの店のスタッフに可愛がってもらいました。
また、私たちが南京に旅行した時、ちょうどBlue Frogを見つけたので夕食を食べに行くことにしました。その時、私たちがよく行く北京のBlue Frogのスタッフがその地域出身で、最近帰省していたことを思い出し、南京のBlue Frogのスタッフに「この彼、知ってる?」と聞いたところ、「あ、よく知ってるよ、彼は友達だからね」と言われて驚いたことがあります。北京と南京はそれなりに離れた地域ですから、まさかそこで共通の友達に会えるとは思いませんでした。このようなほっこりしたエピソードもたくさんあります。20代から30代ほどの男性スタッフが多いので、女性客にとっても居心地が良いのではないかと思います、笑。
余談ですが… 私たちは最近ヨーロッパに引っ越したのですが、この共通の友達だった彼が息子にプレゼントを贈ってくれました。とても嬉しかったです!
新しいメニューが出るときには常連客を招待
常連客が招待される試食会
そんなBlue Frogでは数年に1度メニューが変わるようですが、メニューが変わる時には常連客を15人ほど招待し、試食会を開催しているようです。日ごろの感謝も込めて、ということで新しいメニューが無料で提供され、飲み物は何をどれだけ頼んでも無料になります。私たちも招待されたことがあります。
最初は特に何か具体的な話を聞いたわけではなく、友達のような付き合いをしていたスタッフから夫に「この日のこの時間、空いているかどうか」と連絡がありました。実は、その日は私たちの結婚記念日だったのです。どうせお祝いをしに出かけるならばBlue Frogになりますから、夫が「もちろん」「結婚記念日だからちょうどいい」と返信をしていたように思います。
サプライズの結婚記念日ケーキ
当日、食事をして皆がお腹いっぱいになった頃、お店に大きなケーキの箱が届きました。実は、それはお店から私たちへのサプライズのケーキだったのです!お店の名前と私たちの名前が書かれている、とても大きなケーキでした。まさかお店がこんなことをしてくれるとは思わなかったため、とても驚き、感激した覚えがあります。ケーキは招待されていた他のお客さんたちやスタッフとおいしくいただきました。
中国に行ったらぜひ!
Blue Frogは中国料理を提供しているお店ではないため、「中国に行ってまで、どうしてそんなところに!?」と思う人もいるかもしれません。Blue Frogに行っても北京ダックは食べられません。しかし、海外に行ったときには言語も違いますし、戸惑うことも多いでしょう。また、中国はレストランで食事をしてお腹を壊すなどということもよく指摘されますので、どこで食事をしたら良いのかわからない、という人もいるかもしれません。
そのような時には、ぜひその地域にあるBlue Frogに行ってみて下さい!ストレスを溜めずにきちんとしたサービスを受けながら、おいしい食事が楽しめますよ!
Blue Frog 公式サイト(英語)
http://en.bluefrog.com.cn/
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