青年海外協力隊で求められる英語のレベルとは?英語のレベルは高いほど良い!

青年海外協力隊というものを聞いたことがあるでしょうか。外務省の管轄である独立行政法人国際協力機構、JICAが実施している海外ボランティア派遣制度のことです。海外で仕事をしてみたい、外国で役に立ちたい、などと考える人が増えたことにより、このような海外ボランティアを視野に入れる人も増えています。しかし、外国で働くためには英語力が必要ですよね。青年海外協力隊に参加するにはどのくらいの英語力を身に付けていなければいけないのでしょうか。ここでは青年海外協力隊が必要としている英語力について解説します。

英語力について

 最低英検3級、TOEIC 330点以上

青年海外協力たいに行きたいと思うのであれば、最低限、英検3級からTOEIC 330点以上の英語力が必要です。年海外協力隊はあくまでもボランティアですから、少なからず日常会話はできるという程度の英語力が求められているのです。

ただし、英検3級、TOEIC 330点あれば問題がないというわけではありませんこれはまでも最低限であり、これではDレベルに振り分けられるということになります。なお、ここに達していないという場合は青年海外協力隊に参加することはできません。

 それ以上のCレベルからAレベル

英検3級、TOEIC 330点ではあくまでもDレベルですが、それ以上の力があれば他のレベルに振り分けられることもあります。英検2級、TOEIC 500点以上あればCレベルになります。日常会話ができるという程度がDレベルなのに対し、限られた範囲内で業務上のコミュニケーションができるというものがCレベルになるのです。

さらに、TOEIC 640点以上になるとどんな状況であっても適切なコミニケーションができる可能性があるということでBレベルとなり、英検準1級以上、あるいはTOEIC 730点以上の場合は十分なコミニケーションが可能であるということでAレベルになります。

 英語以外でも可能

なお、青年海外協力たいに参加したいという場合は英語だけではなく、他の言語が話せれば問題ないということもあります。主にフランス語やスペイン語が選考対象となりますので、英語はダメだけれどフランス語は話せる、スペイン語ならわかる、などという人はそれで挑戦することができます。

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青年海外協力隊で指摘されている問題点

 英語力不足によるコミュニケーションの欠如

英検3級、TOEIC 330点、と言えばあまり高いハードルには感じないですよね。しかし、もしも青年海外協力隊などの海外ボランティアに行くのであれば、出来る限り英語のレベルは上げておいた方が良いと言われています。実際にあまり英語力がない状態で青年海外協力隊等に行った人の中には、英語力が不足していることで現地の人と交流ができない、会話ができないから仕事ができない、だから役に立っている気がしない、という問題点を指摘する人も少なくありません。

しかし、これは仕方がないとも言えるでしょう。厳しいことを言えば、彼らは遊びに行っているわけではなく、仕事をしに行っている本午前なのです。例えば、2011年3月11日は東日本大震災が起こり、全国からボランティアの人々が駆けつけましたよね。そして彼らは自分たちでどこに滞在するか、食事をどうするか、などと決めてから出かけていくのです。遊びに行くのでは無いのですから、自分の事は自分でする、自分の面倒は自分で見る、ということができていない場合、ボランティアに行ってもかえって邪魔になってしまうこともあるでしょう。

海外ボランティアも同様です。現地の人々はそこで生活をしているのですから、それが理解できるだけの英語力が必要です。

 現地の人との温度差

青年海外協力隊がボランティアを派遣するのは発展途上国であり、やはりどうしても考え方が異なるということもあります。そのため、例えば技術のある人が青年海外協力隊に行っても現地では単なるマンパワーとして見られてしまうだけで自分の技術を伝えることができなかったなど、本来果たすべき役割を果たすことができない、現地の人が理解を示さない、などということもあります。

そのため、特に「これをやってあげたい」「これを教えてあげたい」などという目線でいると、どうしても物足りなく感じることもあるかもしれません。これは海外ボランティアに限らず国内でも同様ですが、ボランティアをする人の中には正直なところ「感謝されたい」などという下心を持っている人も少なくありません。このような場合、どうしても成果が得られないといった喪失感に見舞われてしまうこともあります。

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青年海外協力隊に行った後の就職について

 経験を生かして就職は可能

最近では終身雇用や新卒採用などといった雇用形態も変わりつつあり、転職をする人なども珍しくはない時代となりました。しかし、それでも例えば青年海外協力隊に行きたいと思ったとしても、派遣された後に日本で就職ができるのかどうか、という点がどうしても不安だという人もいるのではないでしょうか。

青年海外協力隊に行った人の話を聞いてみると、「青年海外協力隊に行ったから就職が困難」という事はないように感じます。私の大学時代の友人にも青年海外協力隊で2年間ケニアに行っていたという人がいますが、帰国後は普通に就職していました。

これは青年海外協力隊に限ったことではなく、例えば大学の在学中や卒業後に「世界一周をしたい」などと考えて出かけていき、帰ってきた後でも同様なようです。なんとなくそんなことで時間を使ってしまうと就職ができなさそうに感じる人もいるかもしれませんが、私の知り合いの中にも「大学を卒業してから就職をしたけれど、世界が見たくなったから仕事を辞めて2年かけて世界一周をした、それでもその後の就職には困らなかった」という人もいます。

 就職活動をする際のポイント

青年海外協力隊などで海外で生活し、日本に帰ってきた後、就職活動するならばそれなりのポイントを押さえておかなければいけません。まず、なぜ青年海外協力隊として出かけたのか、なぜお給料を得ることができる就職という道ではなく、無償で働くボランティアを年単位で行うことにしたのか、ということが説明できなければいけません。ただ単に「就職が見つからなかったから青年海外協力隊に参加しました」「ただ世界を旅してみたかったんです」ではいただけません。

また、海外に行ったことによって何を得たのか、という点も説明できるようにしておきましょう。「日本では得られない経験をすることができた」「日本と海外の橋渡しとして働くことができた」などという陳腐な言葉ではいけません。また、「英語力がなくても現地の人とは会話ができるということを学びました」など、自分の力不足を広めてしまうような内容も避けた方が良いです。

そして、面接官が驚くようなエピソードを用意しておくと良いでしょう。海外で生活をしていた、というと「その生活で最も驚いたことは何ですか」などと聞かれることもあります。そんな時、例えば「頻繁に断水が起こって大変でした」などという誰もが想像できるような内容では面接官に強い印象を与えることができません。せっかくですから現地で働かなければわからないようなこと、実際に現地で生活をしてみなければ思いもしないようなことを、を紹介できると良いですね。

 専門的な技術があると有利

もともと、青年海外協力隊で派遣される人の中には教員免許持っていたり、美容師などの資格を持っていたり、という人もいます。そのような人の場合、現地で子供たちに授業をしたり、現地の人々の髪の毛を切ったり、などというボランティアをすることもあります。

このような技術が何かしらある場合、日本においての就職は比較的有利といえます。現地でその仕事をしてきたわけですから、職務経験としてみなされる場合もあります。

また、女性の場合は例えば大学を卒業して青年海外協力隊に行き、帰ってきた場合、結婚適齢期になりますよね。そのため、結婚するまでのつなぎとしてパートやアルバイトをするという人も多いようです。

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たかがボランティア、されどボランティア

世代によっては、青年海外協力隊にあまり良いイメージを持たない人もいるかもしれません。というのは、これはあくまでもボランティアですから、「仕事をせずに遊んでいる」などといった印象を持つ人も少なからずいるのが現実です。

しかし、青年海外協力隊はただただボランティアとしてゴミ拾いをしたり、掃除をしたり、というわけではありません。自分が持っている技術を提供する機会もありますので、その腕を磨くことも可能です。また、現地にいる間に資格の勉強をするという人もたくさんいます。

ですから、青年海外協力隊は単なるボランティアではありません。海外にいるその時間をどのように使うかによっては、自分の人生における大きな投資になります。もしも興味がある人がいたら、積極的に情報を集めてみてはいかがでしょうか。

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