イタリアを百倍楽しめるイタリア語①では、「絶対ダメ!」と「カフェへ行こうよ」の2表現をご紹介しました。今回は第2弾として、どうしてもトイレを使いたいときはどう聞くか、そして、ブラボー、とは本来どのように使うのか、についてさらにイタリアを味わうための表現を一緒に見ていきましょう。
Posso usare il bagno? 「トイレを使っても良いですか?」
イタリアのトイレ事情
海外に行くと多くの場合困るのはトイレ。イタリアも例外ではありません。急に用を足したくなった時、日本のように無料トイレがある場所は大変限られているからです。イタリアには日本のようなコンビニはほとんどなく、またデパートではなく小さなお店が多いので、お店でも簡単に貸してくれるものではありません。
トイレはどこにあるのか
①でも紹介したBar、つまりカフェに行って、コーヒーを注文しトイレを使用するか、何も注文しないとしても、急ぎの雰囲気を醸し出してトイレを使わせてほしいと頼むかです。ホームレスや移民が多いイタリアでは、何も注文せずにトイレを使用できる場合は、とても優しい店員さんに出会えたときぐらいなので、ほとんどの場合は注文するべきです。
トイレを使いたいときの一言
ただ、どうしても大変な急ぎで注文する時間もないとき、またまだ開店しておらず準備中のとき、そんなときはぜひ、このPosso usare il bagno?「ポッソ・ウザーレ・イル・バーニョ?」と聞いてみましょう。ポッソはできる、ウザーレは使用する、イルは英語でいう冠詞The、バーニョがトイレ、という意味になります。そうでもなければ、怖くて臭すぎる公園の公衆トイレか、公の場しかないでしょう。ただ本当に危ない場合があるので、夜間の使用や周りに怪しい人がうろついていると思ったら、入るのは絶対にやめましょう。女性は昼間でも使用しないようにしてください。特に日本人とわかりやすい場合は、どこかの建物のトイレに入るべきです。
Bravo/ Brava/ Brave/ Bravi 「ブラボー!」
日本スタイルのブラボー
日本でブラボーなんて言うこと、ほとんどないとは思いますが、これがどういう意味合いかは想像はつきますよね。誰かが素晴らしいことをしたときに褒める意味で、ブラボーと歓声をあげるのです。日本ではイメージとして、スポーツ競技などで素晴らしい演技をした時、何か大きなことをやり遂げた時に言う言葉と思われている方が多いと思います。それでは本場イタリアではどうでしょうか。
イタリアではブラボーはこう使う
イタリアでは日本でよく言う、すごいね、という意味で日常的に結構な頻度でこの言葉を使います。「今日ね、スーパーでこんなお買い得品見つけちゃったの」返答として「ブラボー!」とか、「今日街中で困っている観光客がいたから助けてあげたの」それに対して「ブラボー!」こんな感じです。よって、ちょっといいことをしたらすぐにブラボーの一言をもらえてしまい、慣れるまでは結構毎日ウキウキするものです。
ブラボーにも4種類ある
そして、タイトルに4種類記載しましたが、もしブラボーを言う相手が、男性1人ならBravo、女性1人ならBrava、女性複数人ならBrave、男性複数人か男女複数人ならBraviと末尾が変化します。これは、ブラボーに限らず、イタリア語は名詞それぞれに男性か女性か決まっていますので、これは英語と大きく違って興味深い点です。
言語以上に得られるもの
この通り、イタリア語を勉強すると言っても、イタリア文化の事情と一緒に学ぶと覚えやすく楽しいものです。なぜこのような表現なのか、よくみんなが言う言葉にはこんな背景が合ったからなのか、と言語以上のものが得られます。ぜひ、イタリアを楽しむためにも、少しずつ挑戦してみてください。
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