現代ではYouTubeに動画を投稿して金銭を稼ぐことが当たり前となっています。カンボジアにも自分たちの動画をYouTubeに投稿しお金を稼ごうと考えた夫婦がいました。しかしこの夫婦が投稿した動画が実はとんでもない動画で世界中で物議を醸しているのです。
彼らが投稿したのは野生動物を捕まえて調理し食べるという動画。動画を作成したのはリン・タッチとプーン・レイティ。動画の投稿は2017年の12月ごろから始めました。しかし彼らが捕まえて食べていたのはカンボジア政府が保護認定をしている希少な動物たちばかり。中にはカンボジアで絶滅危惧種に認定されているスナドリネコもいました。
スナドリネコは小型のネコ科の動物で、スリランカ・インド・インドシナ半島・マレーシア・スマトラ島・カンボジアなどに生息しています。小型の分類ですが体長が80センチを超える場合もあり体重も最大で14キロほどになるそうです。現在パキスタン・ベトナム・マレーシア・カンボジアなどではほとんど姿が見られなくなり、国際自然保護連合により絶滅危惧種に指定され保護活動が行われています。
他にも二人が食べたものの中には保護指定されている大鷲・大型トカゲ・キングコブラ・アカエイなど。もちろん動画を観た世界中の人々からは批判が殺到。カンボジアの環境省が夫妻の身元調査を進めるまでに事態は発展しました。
夫妻は貴重な野生動物の命を軽々と奪ってしまったことについて公に謝罪。保護下にいる動物に関する動画を削除するなど対応に応じましたが、結局彼らはカンボジア警察に逮捕されてしましました。ちなみにこの夫婦がYouTubeで得ていた収入は1ヶ月に5万5千円ほどだったそうです。
今回の事件により「希少な動物を食べるなんて信じられない」「確かに彼らのしたことはいけない事かもしれないが、希少動物はダメで豚や牛なら良いのか?」など命を食すということについて大きな波紋が広がっています。
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