12日、アメリカ人演歌歌手であるジェロが自身の公式ホームページで無期限活動中止を発表しました。先日ボストン大学の大学院を卒業した彼はコンピューター関係の仕事に転職するということです。「デビューから10年間に渡り応援していただいたファンの皆様、活動を支えていただいた関係者の皆様に、心より御礼を申し上げます」とファンへのメッセージを記しました。
ジェロは1981年にアメリカ・ペンシルベニア州ピッツバーグに生まれました。母方の祖母が横浜出身の日本人で、ジェロはクオーターとして祖母がよく聴いていた演歌に親しんで育ったそうです。初来日は15歳の時で、その後大学生の時には交換留学生として関西大学に3ヶ月通いました。同じ時期にNHKのど自慢に出場し合格を果たします。
2008年にはプロの歌手としてのど自慢にゲスト出演。「史上初の黒人演歌歌手」として大変な話題になりましたね。同年には「第59回 NHK紅白歌合戦」にも初出場、デビュー曲の「海雪」を熱唱。「海雪」はピーク時オリコン第4位に浮上するなど演歌曲としては異例の大ヒットとなりました。覚えている!という人も多いのではないでしょうか。ジェロが初出場した際は会場で応援していたお母さんは感激のあまり涙したんだとか。紅白歌合戦に出場することが長年の夢だったジェロにとっても夢がかなった瞬間でした。
無期限活動中止を発表したジェロですが、実は復帰の可能性も残しています。無期限活動の理由については「最初は歌も同時に続けていけるだろうか?という考えもよぎりました。でもどちらも中途半端になりたくはありません。皆様に対しても、尊敬する諸先輩や歌手の方々にも失礼になってしまうからです。」と語ったジェロ。演歌への情熱は今も全く色あせていないことを記し「今はまだいつとは言えませんが、もう一度歌手として夢を追いたいと思うかもしれません」と述べました。
今回は異色のアメリカ人演歌歌手ジェロの無期限活動休止のニュースをお伝えしました。
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