エジプトの最後の王の時計が9600万円で落札!中東での最高価格!

23日にドバイのクリスティーズで行われたオークションにエジプトの最後の王が所有していたスイスのパティック・フィリップ社の時計が出品されました。落札価格はなんとおよそ9600万円!この価格は中東での最高価格で多くの人を驚かせています。

エジプトの最後の王であったファールーク1世。彼は1920年生まれで1965年に亡くなりました。エジプト、ムハンマド・アリー朝の第10代君主でエジプトを最後に支配した君主として知られています。

ファールーク1世はウィキペディアの写真を見るとぽっちゃり体型の王だったようですが、即位当初はスリムな体型だったそうです。しかし王になり暴飲暴食を繰り返すうちにだんだんと肥満体になり「腐ったメロン」というあだ名をつけられてしまったそうです。

またギャンブルが大好きで高級車を乗り回し愛人を引き連れては夜な夜なナイトクラブやカジノで遊んでいた、という記録もあります。エジプトの革命時には処刑されるかもしれない状況に追い込まれましたが、処刑されないことを知ると大喜びしたそうです。

さて、そんなファールーク1世ですが希少時計収集の趣味がありました。今回オークションに出された時計は1944年製の「パティック・フィリップ1518」で万年歴とクロノグラフを搭載。エジプトの紋章が刻印されているモデルで生産個数はわずか281個のかなり価値のある時計でした。
オークションを開催したクリスティーズは当初、落札価格を4200万円〜8400万円と予想していました。実際の落札価格はクリスティーズの予想を大きく上回る結果となったのです。

ファールーク1世の時計を落札した人の詳細については語られていませんが、今頃その時計を満足げに眺めていることでしょう。今回は中東のびっくりニュースをお伝えしました。

   

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