地球上には現在7000もの言語が存在します。ネパールのような小さな国にもおよそ120もの言語があり、パプアニューギニアに至っては840もの言語が話されています。英語が主流だとい思われているオーストラリアにも原住民族の言語を入れると270以上の言語が存在することが分かっています。日本人のような1ヶ国語しか話さない民族は世界でも30パーセント程度。逆に少数派なのです。
そんな数多く存在する世界の言語の種類が、この度また一つ増えそうです。人類学者たちはマレーシアでまた新たな言語を発見しました。その言語はマレー半島北部の小さな村で話されているジュデク語という言葉。ジュデク語の単語や文構造はマレー半島の別の地域で話されているアスリ諸語との繋がりがあると考えられています。このジュデク語は存在すら今まで全く気づかれていなかったそうです。ジュデク語にはこれまで正式名称がなかったので言語学者がその存在に気づけなかったことが原因だと考えられます。
ジュデク語には「盗む」「買う」「売る」などの単語は存在せず、その代わり「共有」という概念に関する豊富な語句があります。またジュデク語を話す村の人々は西洋社会以上に男女平等で暴力のない社会を築き上げているそうです。
世界の珍しい言語としては他にも「世界で最も難しい」と言われているインディアンのナバホ語があります。ナバホ語は同市の活用が900種類ほどあり第二次世界大戦の際はあまりの難しさにアメリカ軍の暗号としても使われていました。またトーンが9つある広東語や口笛でコミュニケーションを取るブラジルのアマゾナス州のピダハン語も難しいとされています。
もしかしたら今後さらに未知の言語が発見されるかもしれません。楽しみですね。
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