2月10日に行われた平昌五輪の男子ノーマルヒル決勝。冬季五輪の出場回数は歴代最多の8回である葛西紀明は1本目のジャンプで104.5メートル、2本目のジャンプでは99メートルという記録で21位に終わりました。
当日の平昌はマイナス10度を下回る極寒の寒さで、風も強く度々競技が中止になっていました。それでも競技は最後まで続行された男子ノーマルヒル決勝。中止と再開が続く中で、葛西自身の緊張も増していき、取材に対して「緊張のあまり失敗してしまいました。(この寒さや強風は)W杯でもほぼない条件。“こんなの中止でしょう”ってちょっと心の隅で文句いいながら寒さに耐えてました。」と語る葛西紀明。
レジェンドと呼ばれる葛西でもさすがに今回の強風・極寒・緊張という厳しいトリプルパンチは堪えた様子。「(ジャンプは)2本とも失敗。」と振り返った葛西ですが、16日から行われるラージヒルに向けて前を向く一面も。すでに手応えは掴んでいて、「アプローチもスピードも出るようになってきたし、力の使い方、方向性もいい。これがうまく固まってくれればいいジャンプがどんどん出てくる」と前向きにコメント。
度重なる競技の一時中断で競技終了予定時刻を1時間も過ぎてしまったり、待っている間に強風によって身体も冷え切ってしまったことなども重なり、今回のノーマルヒル決勝では惜しい結果となってしまいましたが、さすがレジェンドと呼ばれるだけある葛西選手。切り替えの早さもあっという間です。16日の平昌の最低気温はマイナス12度と、今回同様厳しい寒さが予想されますが今回の経験をうまく生かして、ラージヒルに挑んでもらいたいです。
日本勢最高の7位に入賞したのは男子ノーマルヒル初出場の小林陵侑。16日のラージヒルでは日本は悲願の表彰台に登ることができるのか、今後に期待です。
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