多くの女性が話さないけれど実は気になっているのが、避妊用ピルや生理用品など、女性のケア用品が世界ではどうなっているのか、だと思います。海外に住んでいても、日本から送ってもらっている、という人も多く聞きますし、逆に同様の製品で価格が安いなら滞在中の国で買っても構わないという人もいると思います。それでは、世界ではどんなケア用品があるのでしょうか。
モーニングアフターピル
日本は規制が厳しい
いわゆる緊急避妊薬は、セックス後に妊娠したかもしれない可能性がある、不安があるときに飲む緊急時のピルです。日本ではお医者さんの処方箋なしでは購入不可なのと、5000円～１万円と高額のため、賛否両論がありますね。ヨーロッパ、カナダなどの先進国の多くでは、女性の体を守るのが最優先とのこと、薬局でもすぐに購入することが可能になっています。東南アジアでも比較的簡単に薬局で購入可能な国が多いです。
タイのケース
私の居住するタイでも薬局で購入可能で、Postinorという１箱60バーツ（約180円）のものがあります。日本人薬剤師が常駐する薬局でも扱っているものなので、効果はあるはずです。それにしても安いですが、ピルに誰もが簡単にアクセスできることで、望まない妊娠を避けることができることは、売春の多いタイでは必須でしょう。
フィリピンは・・・
しかし、フィリピンはモーニングアフターピルをお医者さんに処方してもらうこともできなければ、薬局で購入することもできません。実は、私がフィリピンに１週間旅行へ行った際、モーニングアフターピルが必要になったので、お医者さんにかかったのですが、処方できないといわれ愕然としました。キリスト教の影響が強いために国内では販売禁止されているようなのです。モーニングアフターピルを処方できない代わりに私が処方されたのは、低用量ピル。通常は１日１錠ですが、モーニングアフターピルと同様な効果を得るために、一気に４錠をすぐに飲み、翌日朝にさらに４錠、計８錠を飲むように指示を受けました。お医者さんは、それでもモーニングアフターピルとは異なるので、完全に妊娠を防げるかどうかはわかりません。とのことで、不安でしたが、特に副作用もなく、数日後に生理が来てホッとしました。
タンポン
先進国で人気なタイプ
タンポンはある国、ない国がはっきりわかれます。先進国のほとんどはタンポンは存在し、しかも安いです。日本では、なるべく手を汚さないように血液を吸い込むコットン部分にプラスチックのカバーがついており便利ですが、持ち運びには少し大きめです。それに対して欧米諸国でポピュラーなのが、コットン部分しかないタイプ。5㎝ほどでポケットにも簡単に入ります。プラスチックカバーがないため、指で膣内に押し込む必要があり、手が汚れてしまうのですが、値段も高くなくとても便利です。
タブーな文化
それに対して、東南アジアやムスリムの多い国ではなかなか見当たりません。膣内に何かを挿入するということがタブーのような文化があり、あまり売っていなく、使用している人はかなり少ないです。タイでも、タイ人の女友達でタンポンを使ったことのある人をいまだ見たことがありません。欧米人が購入するのもあるのか、最近ではスーパーやコンビニで目にすることがありますが、たったの3本入りで300円ほどするなど、タイの物価を考えればかなり高価。私は日本から誰かが遊びに来るときに、買ってきてもらいます。日本の方が安くてたくさんの種類があるのです。
膣洗浄用石鹸
日本ではマイナー
膣を専用の石鹸で綺麗にすることは日本ではあまり聞きませんし、そもそも医学的に膣は余計に洗う必要なないとされています。スーパーに行っても、専用石鹸が数多くあるわけではなく、むしろ取り扱いのないスーパーや薬局も多いですね。
海外は種類豊富
しかし海外の多くでは、専用石鹸が多く売り出され、種類も豊富。私がヨーロッパを何か国も友人を訪ねた際は、全員何かしらの石鹸はありましたし、タイでもBe Niceという有名なブランドの石鹸が多くあります。ヨーロッパで試してみると、ヨーロッパらしいお花の香りのする石鹸でなかなかすっきり。タイでも買ってみましたが、においのきつい日に使用すると、気持ちよく日々過ごせます。余談ですが、タイ人は結構身の回りを綺麗にしている人が多く、トイレも必ずと言ってよいほど手動のビデがついていて、ただ尿をするだけでも、必ず水で洗ってからトイレットペーパーを使うという人が多いです。
困る前に調べる
自分が気になることは、実は他の人も気になっていることが多いですね。女性ケア用品は堂々と話せるようなものではないですが、勝手の違う海外では困る前にきちんとリサーチしておくのが良いでしょう。
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