海外にいてもクレジットカードを持ちたいと思う人は多いですよね。海外に住んでいたとしても日本人の場合は日本に口座を持っていることもほとんどですし、最近はアフィリエイトなどの仕事をする人も増えましたから、海外にいながらも日本の口座を利用している、という人も多いのではないでしょうか。そうなれば、海外でも日本のクレジットカードがあると便利ですよね。ここでは、海外に住みながらクレジットカードを申請する方法、そして更新する方法について紹介します。
海外からクレジットカードを申請する
あくまでも海外でクレジットカードを申請する方法
もしも日本に帰る予定があり、それに合わせてクレジットカードを作りたいと思うのであれば、日本に帰国する1週間ほど前に申し込むと良いと考えられています。これから説明していきますが、申請した1週間ほど後に本人確認の電話を受け取る可能性がありますので、この電話を日本で受けることができます。それからすぐにクレジットカードが発行されるのであれば、日本にいる間にクレジットカードを受け取れます。
しかし、中には日本から家族が遊びに来るから、その時にクレジットカードを持ってきてもらえるよう申請したい、と考える人もいるかもしれません。ここでは、あくまでも本人が海外にいるという状態でクレジットカードを申請する方法を紹介します。
どのクレジットカードを申請するか考える
海外にいながらもクレジットカードを申請することができますが、だからといって何にでも申請できるというわけではありません。というのは、日本国内からクレジットカードを申請する場合に比べ、海外からの申請は制限があるからです。
例えば、クレジットカードはカード会社から申込書を取り寄せて申請する方法と、オンラインで申請する方法とがあります。オンラインで申請すると、本人確認の意味合いも込めて本人のみが受け取れる本人限定郵便で届けられてしまう可能性が高いため、海外にいると受け取ることができません。そのため、日本に帰る予定がない状態でクレジットカードを申請するのであれば、本人確認の電話、そして本人限定郵便をうまく交わさなければいけないのです。
本人確認と本人限定郵便を交わすために
クレジットカードを申請する場合は日本の住所と電話番号が必要ですが、中にはSkypeなどを繋ぎ、海外にいながらも日本の電話が受け取れるように準備をしている人もいます。しかし、なかなかそこまでの機能はつけていないという人も多いかもしれません。仮にクレジットカード会社から電話が来て、その時にその電話に出られなかったとしても、後から電話をすれば問題はありません。ですので、例えば日本の家族の協力が得られるのであれば、その家族からクレジットカード会社に電話してもらい、こちらは日本の家族とSkypeなどをつないで、海外に住む本人とクレジットカード会社が直接話をする、という方法が1番簡単かもしれません。「急用で海外に来ている」と言えば問題はないでしょう。
ちなみに、私は中国に行ったことがありますが、初めて中国でクレジットカードを使った時、怪しいと判断されたようでカードを止められてしまった経験があります。クレジットカード会社から日本の家族に連絡があり、「本人から事実確認ができればまたカードが利用できる」と言われたのですが、その時はSIMカードがなく、そのためカード会社に電話をすることもできず、ん困った覚えがあります。そこで、母とSkypeを繋げ、さらに母がカード会社と繋がっている電話の受話器をパソコンに近づけ、私とカード会社の担当者が直接話せるようにしてくれました。それで本人確認となり、クレジットカードが使えるようになりました。
また、クレジットカードの受け取りの時に本人限定郵便で送られてしまえば、受け取ることができません。最近では、オンラインで申し込んだ時にそのまま続けて金融口座を指定することで本人確認とすることができるクレジットカード会社も増えています。つまり、オンラインで申請するとすぐに口座登録の画面になり、そこで口座をすることで本人確認とする、ここで口座登録をすれば家族が受け取れる書留でクレジットカードが郵送される、というシステムです。ここで口座の登録をしなければ本人限定郵便で送られてしまうこともあります。しかし、家族が受け取れる書留で送ってもらえれば、本人が日本になくても問題ありません。
クレジットカードの更新について
クレジットカードの更新はとっても厄介
海外在住者にとって、日本のクレジットカードを使用するにあたり1番の問題になるのはカードの更新かもしれません。クレジットカードは有効期限がありますから、有効期限が切れる1ヶ月ほど前になると新しいカードが郵送されてきますよね。仮に有効期限の前に日本にいたとしても、1ヵ月ほど前になるまではカードの更新がされません。私もクレジットカード会社に連絡をし、「数ヶ月後にカードの期限が切れるけれど、その時には日本にいない、今日本にいるから、この機会にカードの更新をしてもらえないか」とお願いしたことがありますが、期限前の更新はできないと言われました。
もしも期限前にクレジットカードを新しくしたいのであれば、今使っているカードをキャンセルし、新しいカードを申し込むしか方法がないそうです。しかし、この場合は今まで貯めたポイントなども無効になってしまいますし、限度額も下がってしまいます。それではあまりにももったいないですよね。
更新したクレジットカードは海外には郵送されない!
しかし、ごく1部のクレジットカードを除き、海外にクレジットカードが郵送される事はありません。実際にクレジットカード会社に「海外に住んでいるんだけど」といっても、「日本のご家族に送ってもらってください」などと言われます。当然ながら、もしもクレジットカードが紛失した場合などの保証はありません。
インターネットで調べてみると、「EMSを使えばクレジットカードを送れる」などという体験談もありますが、クレジットカードの国際郵送はお勧めできません。例えば、日本のクレジットカードは裏にセキュリティー番号(3桁の番号)が書かれていることが多いですよね。海外のクレジットカードによっては、この番号はカードに書かれておらず、カードとは別に郵送されることがあるそうです。このような場合、クレジットカードを海外に送ったとしてもセキュリティー番号がわからないため、損害にはならない、などと言われることもあります。しかし、日本のクレジットカードはセキュリティー番号が書かれていますので、もしも盗まれてしまった場合などは大変なことになります。
EMSを知らない人たちもいる
EMSが安全だというのは、EMSには保証が付いており、最短で届く、などという知識があるから言えることです。日本ならばどの郵便局に行ってもEMSで荷物を海外に郵送することができますが、国によってはそうはいかない場合もあります。
例えば、ヨーロッパのベルギーで郵便局に行き、「EMSで送りたいんだけど」と言っても「は?」「何それ?」という顔をされます。ブリュッセルなど大きな都市に行けばEMSを扱っている事務所もあるそうですが、一般的な郵便局はEMSを扱っておらず、「単なる保証がついた海外書留」となることがほとんどです。そのような人たちが、海外からやってきたEMSを大切に扱うでしょうか。つまり、「EMSなら安全」とは言い切れないのです。
税関で開けられたら没収される可能性も
また、日本からベルギーに届く荷物は多くの場合、税関で開封されています。これはあくまでも私の経験談ですが、日本の家族や友人が送ってきてくれた荷物はたとえEMSであったとしても開封されています。本来、現金に相当するものは郵送できませんので、厳密に言えばクレジットカードの海外郵送は禁止されているのです。もしも荷物を開封され、クレジットカードが入っているということがわかれば、カード自体が没収されてしまう可能性もあります。
没収されたものがきちんと処分されるのであれば心配はいりませんが、国によっては没収されたものが係員などによって盗まれるという事態が起こっている場合もあります。クレジットカードであれば使われてしまう可能性もあります。没収されるという事は盗まれるという事とあまり変わらない可能性もあるのです。
クレジットカードは直接受け取ろう
クレジットカードはお金が絡んだ大切なものですから、やはり日本で直接受け取るのが1番安全です。もしかしたらクレジットカードの更新期限になってしまい、カードが使えなくて不便、ということもあるかもしれません。しかし、それでも日本に帰った時にクレジットカードを受け取る方が安全です。仮にEMSなどで郵送しようとしても、毎日追跡記録をチェックしたりなど、落ち着かないのではないでしょうか。もしも税関でしばらく止まっていたりしたら、心臓が止まるほど心配になってしまうということもあるかもしれません。
もしも家族や友人が海外に来るならば、持ってきてもらっても良いかもしれませんね。日本の実家などにクレジットカードが届けられ、もしも友達が海外に遊びに来る、などということがあれば、実家から友達にクレジットカードを送ってもらっても良いでしょう。日本国内であれば、クレジットカードを郵送してもまず心配いりません。
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