つい最近まで夫と1歳の息子と一緒に中国の北京で生活をしていました。中国と言えば物価が安いというイメージがありますが、実はお店に行くとそんな事はありません。ここではそんな北京のお店事情について紹介します。
店頭で購入すると高い!
お店で買い物をするとどうしても高くなる
北京の平均収入は毎月約11万円だと言われています。そう考えると、なんだか北京の物価は安そうだと思う人もいる事でしょう。しかしお店に行くと、まるで日本と同じ値段なのではないかと思われるような商品が目につきます。
特に店頭で売られている商品は値段が高いと思うようになったのは、私が妊娠した時でした。赤ちゃんのためにベビーグッズを購入したいと思いながらお店を見ていると、とにかく値段が高いことに気づくのです。例えばベビーベッドであれば店頭だと500元(約8,000円)ほどでした。日本であれば同じようなものが1万円ほどで購入することができますので、確かに日本よりは安いのかもしれません。
しかし日本と違って妊婦検診や出産費用も全て自費で、それだけでも100万円近いお金がかかっていました。子供が生まれたら保険に入るだけでも数十万円かかりますし、だからこそ、できるところでは節約したかったのです。その上でまるで日本と同じような値段のベッドは、とてもではありませんが購入することができませんでした。また、そもそも平均月収が11万円の人が8,000円もするようなベビーベッドを購入しているとも思いませんでした。
オンラインでの買い物が当たり前
それならば、人々はどこで買い物をしているのでしょうか。実は中国ではオンラインでの買い物が当たり前なのです。日本でもアマゾンや楽天市場がよく知られていますが、中国でもこのようなオンラインショッピングが一般的です。
オンラインショップでは食料品や衣料品、ベビー用品はもちろん、携帯やパソコン、車等も購入することができます。そして何よりも値段が安いのです!正規商品のみならずコピー商品も売られていますから、値段にはばらつきがありますが、オンラインショップであれば基本的にかなり値段を抑えることができます。例えばベビーベッドなども200元(約3,200円)程度から揃えることができました。
自宅に届けてくれる便利さ
さらにオンラインショップであれば自宅に商品を届けてもらえます。私たちは夫が仕事をしていた大学の敷地内の階段しかないアパートの5階に住んでいましたので、外出した場合はバスや地下鉄で最寄りの駅まで戻り、そこから正門まで歩いて大学の敷地内に入り、アパートまで歩いて誤解まで階段を上り、家に帰っていたのです。そのため買い物もいちいち一苦労でした。車がなかったため選択肢がなかったのです。
しかし、オンラインショッピングで購入をすれば自宅まで商品を届けてもらえますから、重い荷物を持って長い距離を歩く必要もありませんし、階段を上る必要もありません。そのため、オンラインショッピングを利用するようになってからは牛乳やビール、息子のおしりふき等は全てネットで購入するようになりました。
ちなみに、日本ではこのように荷物を配達してくれる人の給料はそこまで高くはないと言われていますよね。しかし、オンラインショッピングが発達している中国においては、実は荷物を配達する人の方が他のどの人よりもお給料が高いのです。
例えば中国の飲食店は多くの場合、インターネットでのオーダーを受け付けています。もしもホールで働く人のお給料が毎月3,000元から4,000元(約48,000円から64,000円)ならば、その飲食店のオーダーを配達する人のお給料は毎月8,000元から12,000元(約129,000円から193,000円)ほどになります。彼らは雨の日も風の日も、暑い日も寒い日もスクーターに乗って商品を配達し、たとえアパートの5階までであったとしても荷物を届けてくれるのです。そのためお給料は高くて当然なのかもしれません。
中国で知っておきたいオンラインショップ
京东(ジンドン)
中国で生活するならばまず押さえておきたいオンラインショップが京東(ジンドン)です。自分のアカウントを作り、銀行口座の番号を登録することで買い物が可能になります。中国語しか表示がないため、中国語がわからないと検索などもなかなか困難ですが、日本人ならば商品なども若干の想像はつきますので決して難しくはありません。
割引なども頻繁に行われており、送料が無料になっているものも少なくありません。オンラインショップだなんてもしも商品に何かあった場合は困るのではないかと思う人もいるでしょう。しかし、商品にトラブルがあって届かないなどという問題が起こった場合、問い合わせることで返金などの対応をしてもらうことも可能です。中国語しか通じないこともあるため、中国語がわからないのであれば翻訳サイトが必須になりますが、「お金を払ったのに商品が来ない」と泣き寝入りする心配はありません。
陶宝(タオバオ)
中国で生活するならば、陶宝(タオバオ)も知っておくと良いでしょう。京東(ジンドン)よりも比較的値段が安いという特徴があり、特にベビーグッズや子供のおもちゃなどは種類が多いです。私も息子が生まれる前にベビーグッズを揃えたいと中国の友達に話した時、それならば絶対に陶宝(タオバオ)をチェックするべきだと言われました。
ちなみに陶宝(タオバオ)は海外から利用ができる中国のオンラインショップ、AliExpressに似ていると思います。AliExpressを海外から利用したことがあるという人も多いのではないでしょうか。ちなみに夫がドイツからAliExpressでLEGOのコピー商品、LEPINを購入したところ、説明書のLEPINと書かれた部分が切り取られた状態でやってきました。つまりコピー商品であり、税関を無事に取れない可能性があるため、コピー商品の証拠となる部分を取り除き、税関対策をしているのです。
中国ではオンラインショップは絶対に必要
中国語がわからないとどうしてもオンラインショップは怖いと思ってしまう人もいるかもしれません。私たちもそう考えていました。しかし息子が生まれるとなり、このままでは金銭的に破綻する(笑)と感じたためにこちらの友人の力を借り、オンラインショップに登録したのです。そして「もっと早くに登録しておけばよかった!」と後悔しました。たとえ中国語がわからなかったとしても、中国で生活をするのであればぜひこの2つのオンラインショップには登録しておいた方が良いです。
店頭で購入するとどうしても値段が高くなってしまうことが珍しくありません。オンラインショップの方が比較的お得に買い物ができますので、適宜オンラインショップを利用しましょう。消費者として賢くなることが大切です!
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