これまで、日本、アメリカ、ヨーロッパ、タイにて、海外出張や現地採用として仕事を経験してきましたが、海外で働いていると、日本ではありえないこと、驚くことがたくさんあります。社員の雰囲気、仕事の仕方、会社のシステム、福利厚生、会社として行う宗教儀式など様々です。そこで今回は、「時間」に対する驚くことをご紹介しようと思います。
終わりの時間に厳しいヨーロッパ
ドイツやイタリアで
ドイツやイタリアに支店があったので、出張に出かけることがあったのですが、他に比べればさすが法律と人権に守られたところだと、実感しました。時間に関しては、きっちりしている。8時から17時と労働契約で決まっていれば、必ずその時間内に仕事を終わらせます。
マネージャなどある程度のポジションになると、時間は関係なく働く方もいるようですが、基本的には深夜残業などはしないのがヨーロッパスタイル。マネージャが社員に帰るな雰囲気を醸し出すこともなければ、会議が長くなりそうなときは、17時前に今日はここまでにして、明日はここから始めよう、とか、ダラダラとすることなく区切る文化だと思います。
お客さんに対しても時間ぴったり
また、電車に乗ろうとして切符を買ったのですが、聞きたいことがあったので、窓口に行ったら、列ができていたので並びました。しかし、あと2組のところで、窓口の担当者が時間だから閉めると言い放って、窓のカーテンを突然閉めようとしているのです。
私含め、あと3組しかいないのに、どこかで区切らないと、永遠に帰られないと思ったようで、イライラした顔で仕事をいち早く終えようとしています。日本じゃあり得ないですよね… JRの職員の方がイライラした顔で窓口を閉めようとしている姿… 思い浮かびません。
さらに、イタリアの支店に出張した際は丁度クリスマス休暇前日で、オフィスでちょっとしたパーティに出席した後に駐在の日本人の方と夕食へ行くことになりました。オフィスではこれまでメールや電話でやり取りのあった方々と、顔を合わせることができ、楽しく話すことができてとても嬉しかった思い出があります。
休暇前で、みんなウキウキしていたこともあると思いますが。そして、パーティもお開きになり、日本人だけで街中のレストランへ行くことに。そこで、駐在の方がふっと思い出したように、あっしまった、、これやってなかった… あいつに電話しても出てくれるかなぁ、と言ってイタリア人マネージャに電話をしだしました。結果は、もちろん、2人とも出てくれない。電話を見ていないのか、居留守なのか。あんなにフレンドリーだったマネージャも時間が過ぎると、電話さえ一切取ってくれない。取りたくないから電話は取らない。時間外だから取らなくて良い。これがヨーロッパだなぁ、とニヤニヤしてしまうのでした。
タイでは明らかに無駄な残業も?
同じオフィスで働いていても、みんな異なる契約の元働いているのは、タイでも同じことです。正社員の中に現地採用がいれば、駐在員もいる。契約社員もいれば、時間制の賃金労働者もいるわけです。
タイも基本的にはヨーロッパと同じで、就業時間内に働きサービス残業は基本的にしません。でも契約の一部には、残業した時間分支払われる人が何人かいます。それは、基本給が元々一定のラインを超えていない人のようです。
20代の新卒の平均給料が約8万円くらいですから、生活をしていくためには少しでも給料を上げたいと考えている人が多いのが現実。日本でも同じシステムはありますね。でもタイでおもしろいのは、仕事が全くないのに残業していることがバレバレなことです。
明らかにノリノリで音楽を聴いていたり、明らかに長時間友人などと電話したり、明らかに仕事とは関係のないことをやっていたり、バレバレすぎて本当に面白い。でも誰も何も言わない。明らかに給料泥棒。笑 時間ももったいないですよね。家にいればもっとリラックスしてできることを、オフィスにわざわざ残ってやること。色んな契約形態が存在するのはいいと思いますが、明らかな無駄な残業は減らしていかないと、誰も得しない。
柔軟な対応がとても大切
時間に対して言うと、日本人は世界一きっちりしていますね。タイではスタバのコーヒー片手に急ぐことなく出社初日で5分遅刻してくる人もいれば、イタリアでは30分遅く出勤するのは遅刻ではないとみなされるようなこともあります。時間に対する感覚は各人違いますが、国籍で分けても傾向があり大変おもしろいものです。どこにいても、常にフレキシブルにいることが海外生活を楽にする方法かもしれませんね。
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