留学をしている時、アルバイトをしたいと思う人もいるかもしれませんね。留学中のアルバイトはビザによって規制が変わってきますから、自分が滞在している国の就学ビザをしっかりと把握しておかなければいけません。不法労働をしてしまった場合、そして万が一それがばれてしまった場合は留学を取り消される可能性もありますから注意が必要です。
もしも規制を守った上でアルバイトをしようとしたら、面接で何を聞かれる可能性があるのでしょうか。私は大学院時代、ティーチングアシスタントとして大学でアルバイトをしていましたが、学会等の際には大学院生のアシスタントを募る必要があり、アルバイトとして大学院生を募集していました。仮にもアルバイトですから留学生を雇用する場合は必ずチェックしなければいけないことがあったのです。私たちは同じ大学院生として彼らのことを知っていましたから、簡単にチェックしただけで済みましたが、一般的にアルバイトをするとなれば面接で必ず聞かれることがあります。ここではどこの国であれ、留学生がアルバイトをする際にチェックされる内容について紹介します。面接のときには聞かれるかもしれませんよ。
合法的に働けるかどうか
◯◯時間を超えていないか
留学生としてアルバイトをしようとする場合、合法的に働けるかどうかということがチェックされます。例えば、国によっては何時間以内しか働いてはいけない、という規制があります。そして留学生がアルバイトをしようとするならば、その規制に当てはまっているか、その時間以内で働いているか、ということがチェックされます。
特に既に他にアルバイトをしている場合は必ずチェックされるでしょう。アルバイトをしていないのであればそこで調整すれば良いですが、他にアルバイトをしている場合は合計で時間を超えないことが大切になります。
例えば日本に留学している留学生の場合は1週間あたり28時間以内の就業が認められています。
必要書類を取得しているか
国によっては就学ビザだけではアルバイトをすることができず、アルバイトをするための証明書が必要になります。その証明書はいわゆる市町村で取得できる場合もありますし、政府に申請しなければいけない場合もあります。
例えば日本の場合、留学生は資格外活動許可を得なければいけません。これは入国管理局から発行されるものであり、書類やシールタイプで発行されることもありますが、在留カードの裏に書き込まれている場合もあります。在留カードに書き込まれている場合は就労制限の有無の箇所に就労不可、就労可、と書かれています。
言語の問題はないかどうか
その国の言語が話せるか
私たちが大学院生のアルバイトを募った時もこれは非常に重要でした。もちろん職種にもよりますが、留学生だからといってその国の言語をしっかりと話せるよう、勉強している、というわけではありません。確かに海外に行く日本人留学生が帰国した後、彼らが全員現地の言葉が話せるようになっているかというと、残念ながらそういうわけでもありませんよね。
例えばレストランの厨房で皿洗いをするなど、言語力が必要とない職種であれば問題はないでしょう。しかし少なからず人と接する必要性が生じてくる職種の場合は言語能力が重要です。アルバイトを雇用する際には面接を通じて必ず言語能力がチェックされます。
人としっかり話せるかどうか
同時に面接ではいわゆるコミュニケーション能力というものがチェックされます。仮にどれだけ言語が堪能であったとしても、例えば人の目を見て話をすることができない、声が小さい、あるいは声が大きすぎる、人の話を聞いていない、などという問題があればなかなか雇用してもらえないかもしれません。
これも職種によりますが、やはり人と接する可能性がある職種の場合はコミュニケーション能力も重要です。言語能力だけではなく、その言語を駆使する力が必要なのです。言い換えれば、仮に言語能力が若干足りなかったとしても、人と接しようとする力があれば採用されるかもしれません。
きちんと仕事ができるかどうか
自分のやり方ばかりを持ち込まない
例えば大学生として海外に留学し、アルバイトをしようとすれば、その時には自我というものが当然ながらできています。人間のアイデンティティーというものは自分が生まれ育った国の習慣が知らず知らずのうちに基盤になっているものです。
しかし海外で働くという事はその国の文化を受け入れなければいけません。逆に自分の国のやり方ばかりを主張してしまったらアルバイトにはならないのです。ですからアルバイトを雇う際には、柔軟に対応できる必要があります。
知らないことは学べば良いのです。しかし、分からないことを誤魔化そうとしたり、頑なに自分のやり方を貫こうとする姿が面接で出てしまった場合、ネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。
単なるお小遣い稼ぎではない
これは留学生のアルバイトに限らず、現地の学生のアルバイトを雇う時でも同じですが、どこであっても、ただ単にお小遣い稼ぎをするためのアルバイトは必要ありません。特に留学生がアルバイトをする場合、色々な経験をしてみたい、気持ちがあってこそ、アルバイトとして働くことが認められるでしょう。
実際に、留学生の中には奨学金制度などを使っていたりしてお金の心配をする必要がない人も少なくありません。そのような人がアルバイトをしようと思う時、どうせならお小遣い稼ぎをしよう、などと軽い気持ちを持っていてはいけません。やはりそこで働いている人たちは真剣に働いているのですから、自分もアルバイトをするのであればしっかりと仕事をするという意識を持たなければいけないのです。
良い人間関係を築こう
留学生がアルバイトをするメリットの1つは、職場で良い人間関係を築くことができるということです。確かにアルバイトをすればお金を稼ぐことができますし、社会経験をすることもできます。しかし、それに加えて良い友達を作るということもメリットの1つでしょう。
もしかしたら大学生以外の人とも友達になれるかもしれません。自分の視野を広げるためにも、アルバイトをしてみると良いかもしれませんね。ただし、法律は必ず守りましょう。
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