前回までの記事で、寮とアパートでの生活についてご紹介してきましたが、最後にホームステイについて見て行きたいと思います。大学生の正規留学や交換留学では寮かアパートに住む人が圧倒的に多いですが、語学留学や高校生以下の留学の場合、ホームステイにも沢山のメリットがあります。
アメリカのホームステイとは
基本情報
ホームステイとは留学先の学校の近くにある一般家庭に、一緒に住まわせてもらうことを言います。大抵は朝食と夕食付きで、自分専用の個室が与えられます。ホストを探すには、日本にいる時点でホームステイ斡旋会社に連絡をして、自分の条件にあったホストを紹介してもらいます。アメリカに到着したらすぐにホストの家に向かいますが、空港まで迎えに来てくれる優しいホストもいます。留学中にホストとの関係で何かトラブルなどがあった場合も、斡旋会社が対応してくれる場合がほとんどです。
ホームステイのメリット
生活が安心
一人暮らしに慣れていない人や高校生などにとって、慣れないアメリカで自立して生活するのは難しいですが、ホームステイなら渡米初日の夕飯から世話をしてくれるので安心です。
筆者は日本では実家暮らしで、渡米直後からアパート生活でしたので、初めの頃は料理もできませんでしたし、スーパーの場所もわからず、外食をするにもどのレストランにいけばいいのかすらわからず途方に暮れてしまいました。結局渡米後の数日間は、近くのマクドナルドやサブウェイなどで食事をしていました。
日本のスーパーには必ずある調味料、大根やごぼう、長ネギなどの野菜はアメリカのスーパーには売っていません。逆に見たこともない野菜やフルーツが並んでいたりして、何を買っていいのか困ってしまいました。ですので、到着当日からホストが料理をしてくれたり、街中を案内してくれるのは安心です。
英語力が向上しやすい
ホームステイではホスト家族と話す機会が沢山あり、自然と英語力を向上させることができます。家のルールや、食べ物の好き嫌い、家周辺の案内まで、到着初日から話すことは山ほどあります。朝食や夕飯を一緒に取る場合は自然と会話が弾みますし、休日にホスト家族と一緒に出かけることもあるかもしれません。
寮やアパートでもシェアしている仲間がいれば話す機会はありますが、それぞれ自立して生活しているので、毎日夕飯の連絡をとったりはしません。
ホームステイのデメリット
当たり外れがある
ホームステイは他人のお宅に長期間お世話になるので、ホストとの気が合わないと非常に生活しにくくなります。筆者の友人で高校生の夏休みにアメリカでホームステイした人がいますが、彼女のホストはドイツ系アメリカ人で、しかもあまり食にこだわりの無い家庭だったそうで、朝食も夕食も毎日マッシュドポテトとコーンと茹でた人参だったそうです。日頃から特に会話もなく、休日もホストと出かけたりすることもなかったそうです。
常に気を使う
アパートや寮では、シェアしているメンバーは自分と同等の立場なので、何かトラブルがあっても対等に話し合うことができます。しかしホームステイの場合、ホストは自分のために毎日料理を作ってくれたり、光熱費などを払って、お世話をしてくれている人ですので、何か要求があっても非常に伝えにくい立場となります。
先ほど紹介した友人も、作ってもらっている食事にケチをつけるのも申し訳ないし、かと言って、キッチンを借りて自炊して、自分だけ違うものを食べるのも気まずいので、留学が終わるまで1ヶ月間ずっと我慢していたそうです。
安心だけど賭けでもあるホームステイ
ホームステイはいいホストに当たれば、第二の家族のように居心地のいい関係を作れ、安心安全な留学生活を送れる一方で、相性の悪いホストに当たってしまうこともあります。
大学生や大人の留学であれば、外国でも寮やアパートで自立して生活していくことが可能ですが、未成年の留学や短期留学の場合は、ホームステイは安心な選択肢です。
ホームステイをする際は、できる限り自分の生活スタイルにあったホストを見つけられるよう、斡旋業者にしっかりと要望を伝え、ホストの情報を比べながら決めることが大切です。
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