タイでレストラン開業を試みる!③~資材買い揃えは大変!~

タイでレストラン開業を試みる①と②では、ファーストからサードステップまで建設段階までのプロセス、今現在直面する問題についてご紹介しました。③では、建設に使用する資材とレストランで使用する物品の買い物、そしてそれをどうやってパンガン島まで運んだかについてご説明します。

フォースステップ1(買い物)

 パンガン島という僻地のため

建設が終了したといっても、いくつかの柱や壁などの骨組みを建設会社に依頼したのみで、2階の床ばりや電気配線、排水管の設置、トイレの設置、キッチンの組み立て、テーブル、イスなどの内装はすべて自分たちで買うか、DIYします。パンガン島での障害は、島、ということです。それも本土に一番近い島ではなく、一番遠い島なので、何をするにも買うにも時間もお金もかかります。しかも島にある店舗数や種類は限られるので、何かを買えばどこかのレストランと同じデザイン、ってことになるんですね。なので、私たちはバンコクでできるだけ多くの買い物をして、安く品質の良いものを買いました。

 どこで何を買ったか

まだ建設がすべて終了しない段階ですべてのものを買うのは難しいです。でも、ある程度確実なもの、例えば、電飾、テーブル・イス、トイレ、ナプキン生地、クッション、冷蔵庫、そして内装工事に使う鉄鋼と木材などは買えますね。すべてを新品で購入するととてつもない価格になるので、フェイスブックのマーケットプレイスでセカンドハンドの物品を探したり、フェイスブックのバンコクグループで閉店するレストランを探して使えそうなものを見に行ったり、町中を歩いてカスタマイズのクッションカバーを縫製してくれるおばちゃんを探したり、週末野外マーケットに出向いてお皿やテーブル、装飾類を見に行ったり、中華街で生地1反を買ったり、、、バンコクでの買い物は足で稼いだ記憶が強いです。私が当時すでにバンコクに2年住んでいたことはかなりのアドバンテージになった通り、タイ語が話せないと交渉が難しかったり、バンコクに住んでいないといまいち場所がわかりにくかったり、という問題はクリアできました。あとは、大きくて重いものは自分ひとりでは難しいので、トラック1台を1日貸切って、テーブル、イス、鉄鋼、木材、冷蔵庫を各箇所に取りに行きました。半年間くらいかけて、少しずつ買い物を続けて気づいたころには部屋の半分はレストランのために買い物した物品で埋め尽くされていました。

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フォースステップ2(輸送)

 輸送会社が見つからない

しかし、木材などはさすがに私の部屋に保管できないので、60m3くらいの広さのストレージをバンコク中心地からそんなに遠くはない場所に借りて、1週間5千円ほどで保管。そして、それらすべてを一気にパンガン島までトラックで輸送となるのですが、6輪トラックで英語対応可能で、フェリーに乗ってパンガン島まで届けてくれる輸送会社を見つけるのは一苦労でした。タイでも島まで輸送の経験がある会社は大分限られているようで、問い合わせたほとんどの会社が輸送できない理由はパンガン島までの輸送経験がないからでした。

 また問題発生

ある日、たまたまビジネスパートナーがインターネットで見つけた会社がヒット。約10万円で、バンコクの2か所で物品をピックアップしてパンガン島までの輸送で交渉成立。しかし、、、ここでも問題発生です。朝の9時にストレージ前でドライバーと待ち合わせのはずが、来ない。。するとこれまで対応してくれた窓口のおばちゃんから連絡があり、ドライバーに問題があり、午後3時くらいの到着になる。と。でもパンガン島へのフェリーの時間は朝6時から夜6時で限られており、当日のフェリーには間に合わないと心配しているうちに、時間がどんどん過ぎていく。。。待てども待てどもトラックは現れないのです。朝9時から待って、なんとトラックが現れたのは夜の11時。そして、契約ではトラックドライバーと物品など運ぶ手伝い人2人の計3人が来る予定だったのに、ドライバーしかいない。そして、ドライバーは完全に酔っぱらっていて、バンコクからパンガン島まで700キロも一人で夜中安全に運転できるとは思えない状態。トラックの中を開くと、約束していた木材のピックアップは行っていない。散々待たせておいて、この始末。頭にきた私のビジネスパートナーは、中にあったモノを怒って投げ出して、周りにいた人たちはびっくり。トラックドライバーをすぐに帰らせて、窓口のおばちゃんにすぐにクレームです。

 いかに怒りを伝えるか

契約と全く違う内容であったので、全額返金を依頼しました。しかし、その後おばちゃんとの連絡途絶えます。怒ったままその夜はとりあえず眠ることに。翌朝、おばちゃんから返信があり、昨日は自分のチームを行かせることができなかったけど、明日必ずちゃんとアレンジするので再度トライさせてほしい。とのことで、強く断りましたが、相手も簡単には引き下がりません。正直怒り心頭ですが、このトラックを断ったらパンガンまでどうやって運んだら良いかわかりませんでした。そこで、言いたいことは言った上で、おばちゃんをもう一度信じて明日に賭けてみることに。すると、なんとちゃんとしたスタッフが来たのです!最初からよこせって感じですが、2回目の正直でなんとかパンガンのレストランまで輸送完了することができました。

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ちょっとした買い物もバカにできない

タイと言っても物価はどんどん上昇する一方。多くの物が中国から輸入されたり、外国製品には高く課税され、日本で買った方が安いものがどれだけあるでしょうか。品質の良いもの悪いもの、値段の高いもの安いものが混ざり合う中で、どれだけ目を光らせてベストなものを購入するか、タイをよく知ってモノについてよく調べたはずが、、ベストな買い物は結構難しいものです。

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