日本は、海外に行くにあたってビザを取得する必要がない国が最も多いと言われています。しかし、そんな日本人でもビザを取らなければいけない国の1つがインド!インドに行くには日本人でもビザが必要です。
しかし、日本人には特権が与えられており、ビザの取得が比較的簡単なのです。ここではそんなインドのビザについて紹介します。
そもそも、ビザって何?
ビザ=「入国許可証」
日本人が海外に行く時、まずビザは必要ないですよね。日本は170カ国以上の国にビザなしで渡航できる国ですが、それでも場所によってはビザを取得しなければいけません。
ビザというのは簡単に言えば入国許可証です。日本は多くの国と協定を結んでおり、国籍や身分を証明するパスポートがあれば問題ありません。しかし、協定を結んでいない国の場合はその国に「あなたはうちの国に入っても良いですよ」という証明をもらわなければいけないのです。
ビザを取得するためには
観光で海外に行きたい、ビザを取得したい、という場合はパスポート、証明写真、手数料、そしてビザの申請書が必要です。大使館や領事館、旅行代理店でも入手できることがありますので、観光旅行に行くならば代理店に問い合わせてみると良いです。
また、ビザとは違う形の認証を得なければいけない場合もあります。アメリカの場合、日本人はビザを取得する必要はありませんが、ESTAと呼ばれる電子渡航認証の手続きが義務付けられており、カナダも同様にeTAというものを申請しなければいけません。オーストラリアでは電子入国許可システムということでETASが必要になります。それぞれ有効期限が異なります。
アライバルビザが取得できるインド
日本人のみの特権ビザ
さて、日本人でもビザを取得しなければいけないインドですが、このインドに入国する際、日本人は現地の空港でアライバルビザというものが取得できます。これは2016年から始まった制度であり、インドに入国する前にビザを取得しておかなければいけないというわけではありません。日本国籍者、さらに主要都市からの入国に限りますが、ビザなしでインドに行ったとしても、現地でアライバルビザが取得できるのです。
しかし、実はこの制度が世界の人に知られておらず、他の国の主要都市からインドに入るときにトラブルが生じることもあります。例えば、中国の上海からインドに入国するとしましょう。上海国際空港の人が「日本人はインドでアライバルビザを取得できる」と知らなければ、そもそもインド行きの飛行機に乗せてもらえない可能性が出てきます。交渉の結果何とかなるケースが多いと言われていますが、もしもこのようなリスクを回避したいということであれば、事前にビザを取得しておいた方が良いかもしれません。
アライバルビザの取得方法
インドに到着したら、Tourist Visa on Arrivalという表示を目指します。ここでは申し込み用紙に個人情報を記入し、入国の目的や職業などを答えながら、指紋採取も行います。また、申し込み用紙には「パキスタンの国籍を持つ家族がいますか?」という質問があります。インドとパキスタンの国際関係を象徴した質問です。申請を経て、その場でパスポートにビザ(入国スタンプ)を貰います。
また、多くの人はここからインドの通貨を入手するのではないでしょうか。インドの通貨であるルピーは、海外への持ち出しが禁止されていますので、日本国内では両替ができません。つまり現地調達するしかないのです。
ちなみに、日本のATMではカードが出てきてからお金が出てくることが多いですが、海外ではお金が出てきてからカードが出てくるということも珍しくありません。お金が出てくると取引が終わり、という感覚を持っている日本人はカードを忘れてしまう可能性が高いと言われていますので、特にATMを利用するときには現金とカードの情報を手に取ったかどうか、しっかりと確認しましょう。
ひったくりに気をつけて楽しい旅を
インドに到着すると、タクシーなどの運転手からいろいろ勧誘を受けると言われています。日本人観光客はそれでなくてもお金を持っていそうに見えますので、現地の相場の何倍もの値段をふっかけられることもあるそうです(それでも日本より安いのですが!)。
ありとあらゆる手段で自分を信頼させようとする人もいますし、「インドにいる間、専属の運転手になってあげるよ」などと言ってくる人もいるそうです。しかし、残念ながらそれを信じた結果、法外な金額を請求された、財布を盗まれた、などという悲劇もよく報告されています。人を信じるな、というわけではありませんが、利益目当てで近寄ってくる人を見分ける力も大切です。
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