世界のメディア!イタリアメディアには実はこんな実態が

メディアは、各国によって全く異なる内容を映し出します。新聞であろうと、TVであろうと、天気予報であろうと、様々なところで、その国らしいところ、日本ではありえないことなどがあり、とても興味深いものです。イタリア大好きな私が、今回はイタリアのメディアについて、ご紹介したいと思います。

イタリアの主なTV/ラジオメディア

イタリアには主なTV/ラジオ局が2局あります。

 Rai

このTV局は国営で、日本でいうとNHKのようなものです。Raiの中でにもRai1, Rai2, Rai3, Rai News 24, Rai Sportの局に分かれており、それぞれ異なる視聴者向け、異なる内容にて放送しています。これは、おそらくレベルに違いはあれどどの国にも当てはまることとは思いますが、政府が放送局を一部コントロールしており、国の思う通りの思想を放送し、政府が変われば放送内容が変わるうるのが本放送局。現政府にはマイナスにならないような組織構造にもなっていると言われます。実際にこのTV番組を見てみると、何となくNHKに似ている雰囲気というか真面目であまり人を寄せ付けないような地味な印象です。

 Mediaset

これは9年間首相を務めていたシルビオ・ベルルスコーニが、本放送局のオーナーであります。首相就任時代にも、この放送局のドンとして大きな影響力を持っていたようですが、さらにはマフィアの影響力もあるとして有名な局です。エンターテイメント性を中心とし、知識を高めるような内容ではなく教養レベルの低い内容、つまりポピュラリズムに偏った内容をよく放送します。実際に見てみると、Raiとは何て対照的なことか。胸やお尻が見えそうな女性が踊っていたり、確かに、視覚に訴えるものばかりで中身のないものが多いです。

 アナウンサー

一般的に、アナウンサーの様子はどうかというと、日本と比べると、さすが、化粧も濃ければ服も派手。日本は民営のテレビ局であっても、世界的に見るとかなり保守的な身なりだと思いますが、イタリア人の元々はっきりとした顔立ちにさらにしっかりメイクなので、大分遠くから見ても顔のパーツ一つ一つがわかります。天気予報のお姉さんになると、もっと自由で、胸が強調された服装などは何度見たかわからないくらいです。

イタリアメディアの透明性

 報道の自由度ランキング

2018年の報道の自由度ランキングで180国中、日本が67位に対して、イタリアは46位。日本の悪さにも驚きますが、イタリアも先進国の中では、最低レベル。報道の自由度ランキングの基準は7つ。1、意見がいかに報道で表されているか。2、政治、政府、ビジネス、宗教の権威と影響に関係なく独立に機能しているか。3、ニュースや情報提供者が運営している環境の分析。4、ニュース・情報を統治する法制度の影響力。5、ニュース・情報の制作を左右する組織や手順の透明性。6、ニュース・情報を支える基盤の質。7、ジャーナリストやメディアに対する不正・暴力行為。このうち、2、5、7の項目に関して、イタリアは特に点数の悪さが顕著のようです。

 ジャーナリストやメディアに対する不正・暴力行為の一例

マフィアの存在とその影響力は、イタリアの大きな特徴と言えます。ジャーナリストだけでなく、歌手、俳優など公に知られる有名人たちで、マフィアにマイナスになるような言動をとった者は、突然失踪したり、暗殺されたりして、犯人が見つかることなく、闇に葬り去られているようです。よって、マフィアに関して報道することはタブーにより、インターネットでこれらの事件の真相を探るような情報や記事は多く見つけることができません。マフィアについて、公にしたことで犠牲者となったうちの一人にPeppino Impastato氏がいます。彼は、1948年シチリア島の有名なマフィア一家に生まれたのですが、10代になってからマフィアの悪事を公言するようになりました。ローカルラジオを自ら立ち上げ、彼の好きな音楽を流したり、マフィアの悪口を言っていたのですが、1978年、30歳という若さで何者かに暗殺されるのです。彼の人生については、映画I cento passi(100ステップ)でも知ることができます。彼の家族が、シチリア島のマフィアのボスが住んでいたところから、わずか100歩の場所に住んでいたことからこの映画のタイトルが付けられたそうです。このように、犠牲者が彼一人ではなく、他にも多くいることを想像してみてください。表現の自由が統制され、言いたいことを言うと殺される社会。大変恐ろしいものです。

自分で自分の身を守る

メディアは、国民をいくらでも操作できる最高の手段ですから、国の未来を変える大きな媒体です。イタリアでも日本でもどの国だって、自分にはわからないところで、何かしらの情報操作があると考えると、なるべく独立した色々なソースから多くの情報を得ることで、より正しい情報を得ることが大切ですね。

   

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