私はディズニーが大好きです。大好きすぎて、東京ディズニーランドだけではなく、フロリダのウォルトディズニーワールドまで働きに行ってしまいました。幼い頃からディズニーランドに行き、たくさんのアニメを見てきました。そして、東京とフロリダの二箇所で働いたことにより、アメリカと日本のディズニーのあり方の違いについても学ぶことができました。ここでは、キャストから見た日本とアメリカのディズニーの違いについてお話しします。最初に、ディズニー用語について述べておきたいと思います。ディズニーランドでは、世界のどこであったとしてもディズニーランドで働く人のことをキャスト、お客さんのことをゲストと呼びます。
ゲスト層の違い
日本人はカップルや友達と行く
日本のディズニーランドに行くと、カップルや友達同士で来ている人を多く見かけます。最近では、カップルや友達同士で全く同じ服装をしてディズニーランドに行くということが流行しているようですね。
家族連れできている場合、それは大体子供が小さい場合に限られているように感じます。幼稚園くらいの子供と両親がディズニーランドに来ている姿はよく見かけますが、例えば高校生や大学生位の子供と両親が来ているという姿はほとんど見かけません。
アメリカ人は家族と行く
これに対し、アメリカは家族でディズニーランドに行く人が圧倒的に多いと感じました。ディズニーランドに行く時は長期休暇を楽しむという人が多く、ハロウィンの時期には、家族みんなでミスター・インクレディブルの格好をして楽しんでいる家族を見たことがあります。非常に微笑ましい光景でした。
また、家族の中には高校生や大学生もいるということが印象的でした。日本だと、その年代では親と一緒にディズニーランドに行くということがないのかもしれません。しかしアメリカだと、それも一般的なようです。
メッセージ性の違い
日本はシーズンのイベントが多い
日本のディズニーランドでは、例えばハロウィンやクリスマスなどにはそれらのイベントを重視し、企画が行われています。パレードやショーなどもこのようなイベントをベースに出来上がっていますよね。そのようなイベントがアメリカから来ているものだからこそ、アメリカも同じなのかと思いきや、実はそうでもありません。
アメリカはウォルト・ディズニーのメッセージが強い
アメリカのショーは、創立者のウォルト・ディズニーのメッセージが強く彩られています。夢は信じていれば必ず叶う、絆は大切である、などのメッセージが組み込まれたショーやパレードが常に行われています。
日本のように、ハロウィンやイベントなどの行事も重視されますが、日本ほどではありません。これは、アメリカの場合はウォルト・ディズニー・カンパニーが直々に運営しているからなのかもしれません。
キャストの違い
日本のディズニーランドは日本人がほとんど
日本のディズニーランドのキャストは日本人がほとんどだと思います。そのため、例えばプリンセスなども人種や民族性が違ってしまい、なんとなく違和感があるということもあります。また、外国人のゲストに対して、十分なおもてなしができないという問題も指摘されています。
アメリカのキャストは世界各国から
それに対し、アメリカでは文化交流プログラムと題して、世界各国で選抜されたキャストがその国の代表として働いています。私は日本代表として選ばれ、着物文化や日本酒、日本食など、あらゆる文化を世界中から訪れるゲスト、そしてキャストにも伝えていました。日本を知ってもらえる働きができたという事はとても誇りでした。
自分の国を代表するなんて、誰しもができる経験ではありません。しかし、ディズニーランドではそのような使命感を持ち、仕事に面白さを覚えながら働くことができるのです。ディズニーランドはキャストにとっても夢の世界です。
ディズニーへ行こう!
もちろん、アメリカが良いというわけでもなければ日本が良いというわけでもありません。今やディズニーランドは中国やフランスなど、世界のあちこちに存在し、それぞれの国でディズニーのメッセージは人々を魅了しています。
最近ディズニーランドに全然行っていないなぁと思う人は、ぜひ足を運んでみてください。現実社会を忘れ、しばし夢の国に浸ってみてください。ディズニーが残した素晴らしいメッセージを肌で感じ、すばらしい1日を過ごすことができますよ。キャストとしてお待ちしています。
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