こんにちは!人生に関する考え方って国によっての特徴が出ますよね!今回は中国人の夫を持つ私が中国人との結婚生活で感じたカルチャーショックを「人生編」ということでご紹介したいと思います。日本と中国、距離は違うのに考え方はこんなに違うんだ!という驚きと楽しさを感じて頂けたら幸いです。それではさっそく始めていきましょう!
両親への感謝の気持ちが強い
中国人が両親への感謝の気持ちが強いです。日本人も同じだよ!と思う人もいるかもしれませんが、実は日本人の比でないくらい中国人は親孝行というものを大切にします。
反抗期なんてありえない!
よく日本のドラマで思春期の少年がお母さんに「ババアうるせえんだよ!」と言ったり少女が「お父さん臭い、気持ち悪い!」と言ったりしますよね。
それらに両親は耐え、そして子供が親に照れくさそうに微笑みかけてくれた時、日本人の両親は感動する… こんなドラマは日本ではありですが、中国ではありえません。そんな日本のドラマを観て夫はいつも「親になんてひどいことを言うんだ!」とびっくりしています。もし中国で子供が同じことを両親にしたら、別の家族や親戚からけちょんけちょんに非難されます。田舎なら近所の人からも非難され、友達はいなくなるでしょう。恋人にも振られるかもしれません。なにしろ中国人は親を本当に本当に大切にするのです。
親孝行は機能的なシステム
親を大切にするのは中国の仏教的な考え方も関係していますが、実は現実的で機能的なシステムでもあるんです。中国は日本ほど年金などのシステムが整備されていないので、子供が大人になったら親を養うというのが中国で多く見られるパターンです。また中国は夫婦共働きが一般的なので両親は金銭的に助けてもらっている代わりに仕事で忙しい両親に代わって孫の世話をします。
精神的な文化面だけでなく、金銭面でも機能的な「親孝行」のシステムなのです。
友達の為なら何でもする
友達は大切。こう考えるのは日本人も中国人も同じです。ただ実は1点大きく違う所があるんです。
友達とお金の考え方
日本人は「金の切れ目は縁の切れ目」と考え、友達とお金の貸し借りがあった時点で信用を失う、と考えます。もちろんちょっと持ち合わせていないときに何百円、数千円の貸し借りはあると思いますが数万円となると友達に「貸して」と言ったその人の信用はもはやないのではないでしょうか。
中国人の場合は、友達同士のお金の貸し借りが盛んです。数万円、数十万円を、10代後半であっても自分でお金を稼げるならば、困っている友達にどんどん貸します。友達にお金を貸してと言っても友情が壊れることはほとんどありません。中国人は友人ならお金以外のことでもお金のことでも助けてあげたいと考えます。
私が体験したエピソード
私の夫がある日友人に呼び出されました。なんでもその友人はお金がなくてご飯が食べられないんだとか。どうしてそこまで困窮してしまったのかというと、その友人は自分の友達に有り金を全て貸してしまい、バイト代が入るまでの1週間、食べ物にも困る状態になってしまったのです。
日本人の私からすると驚きの一言でしたが夫は平然と友達のもとへ行き、食事をご馳走していました。夫曰く、ご飯が食べられなくなるのは極端な例ですが、自分を二の次にして友達にお金を貸してあげるのは中国では比較的普通のことらしいです。中国人は他人にはめちゃくちゃ厳しい、無関心ですが、家族や友達にはびっくりするくらい優しいです。
パートナーを大事にする
先ほども述べましたが、中国人は一度懐に入った相手に対しては非常に尽くします。なので結婚したらパートナーに尽くしまくるのは当たり前なんです。
妻に優しいのは良い男の印!
日本人の間にはまだまだ中年男性などの間では「家事をしたり料理をしたり、奥さんにトコトン優しくする男性」は「男たるもの情けない!」という考え方があると思います。夫が妻を支えるということよりも、妻が夫を支えるということが良く取り上げられますよね。料理で夫を支えるスポーツ選手の妻とか、売れないお笑い芸人の夫を支えながら子供を育てる妻とか!
優しくなければ離婚する
中国では夫が妻にトコトン優しくするのは絶対的に良いことです。体調を気遣ってあげる、家事育児は当たり前にやる、妻が仕事で疲れていたら外に連れ出してあげる、これは中国の夫たちが「俺って良い男だろ」と言いたいがためにやることです。(もちろん妻のためを想ってやるのが大前提ですが)
全員じゃないでしょう?と思う人もいると思いますが、最近の中国人の夫婦は嫌ならすぐ離婚します。お互い経済的に自立しているので離婚も比較的簡単。なので夫が優しくなくなって妻がそれを不満に思えば、たいていの場合びっくりするほどあっさり離婚します。
子供もママに優しい!
そんな中国人の父親を見て育った中国人の子供もまたママにめちゃくちゃ優しいです。親を大事にする文化というのもありますが、特に男の子だとママをパパのように一人の女性として労っている感じがします。
子供は親を見て育つ
余談ですが夫の友人が中国から日本に遊びに来て、日本のテレビを眺めている時に、ドラマで女性がエプロンをして、座って新聞を読んでいる夫の周りを忙しそうに動き回っているシーンを観て、日本語のわからない彼らは「彼女は彼のメイドなの?」と聞いていました。
お父さんのお母さんに対する接し方を学んだ子供が大きくなって、同じことを自分の妻にする。そんなお母さんを見て育った子供が大きくなって、女性として男性に優しくされることを素直に受け止められるようになる。そんな構図が中国にある気がします。
日本人とは違うところはある!
以上が私が感じた中国と日本のカルチャーショックになります。確かに私の中国人夫は、夫も私も仕事が忙しくて家の中が汚くなっても「部屋汚いんだけど(お前が掃除しないから)」なんて言いません。私が仕事に行っている間などに綺麗に掃除をしてくれたりしています。日本にも優しい素敵な男性はたくさんいると思いますが、中国の男性とは少し考え方の違うところもありますね。
それでは今回はこの辺で!
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