国が違う同士の恋愛には、たくさんの疑問や不安がつきものです。その中でも地味についてまわる問題が考え方や捉え方、いわゆる「価値観」です。国をまたがない日本人同士のカップルでもよく聞く話だと思いますが、育った文化や環境が違えば180°まったく違う考え方を持ち合わせていることもあります。「私達は愛し合っているのだから、そんな問題きっと乗り越えられる!」と、ふと思う人もいるかもしれません。しかし価値観というのは、生まれたその瞬間から現在まで、育った環境、人、文化などによって植えつけられた、いわば自分でも気付かないレベルまで染みついているクセや考え方なのです。
小さな考え方の違いが、大きな喧嘩につながる
例えば祝日の過ごし方もその一つに上げられます。日本ではクリスマスは恋人と過ごす日という考え方が一般ですが、アメリカではクリスマスは家族でホームパーティーをしたり、プレゼント交換ををしたりする大切な家族行事です。日本人はクリスマスが近づくと、どこに行こうか、何をしようか、ウキウキワクワクしがちです。しかしその一方で、外国人の彼は意外にも友達と予定を入れてたり、家族に会いに故郷に帰ってしまったり、という人も結構いたりします。
新年は家族で集まらない?
反対に日本の行事に慣れていないため、お正月や元旦を家族で過ごす、里帰りするといった習慣がない人も多いです。アメリカでは新年は家族と家の中で過ごすというよりは、恋人・友達や仕事の同僚などとみんなでカジュアルなパーティーをしたり、外出してみんなで楽しむ事が多いです。
「新年は里帰り!」と自分の中で予定を立てていても、相手は「なんでわざわざ里帰りしてまで、家族と過ごすのだろう?」なんて疑問を持つ人もいるようです。このように祝日に対しての認識は同じでも、祝い方や過ごし方が全く違う事があります。当たり前のように聞こえますが、自分の習慣だけを無理やり押しつけてしまうと、小さな考え方の行き違いが大きな喧嘩に発展してしまう場合もあります。
自分中心のアメリカ人、他人と調和したい日本人
他にも国際的に大きな価値観の違いでいうと、Priority(優先順位)といったものが違ってきます。日本では文化的にも、他と調和し、相手の考え方を尊重する事を良しとしていますが、海外では個々の主張や自分の考え方をアピールすることが一般的に重要視されています。例えば、カップルのどちらかが転勤しなくてはならないなどの状況になった時に、できるだけ相手の状況や心境も踏まえて、2人にとって最適な行動を取るのが一般的だと思いますが、海外では自分の事をまず1番最初に考える人が多いです。
どちらが自分にとってプラスなのか
この選択肢が、2人にとってプラスになるかというよりは、自分にとってプラスになるかを考えます。転勤といったテーマは、日常的に良く起きる出来事ではないですが、この優先順位についての考え方は基本的に変わりません。日頃の生活の中で、ちょっとした不満が重なり、最終的に爆発してしまう可能性もあるのです。
やっぱり楽しい国際恋愛、だからやめられない!
このように問題点だけをあげると、国際結婚(恋愛)に対してマイナスのイメージだけが残ってしまいそうなのですが、そんなことはありません。価値観の違いはあれども、それを逆手にとれば今までに自分では経験したことのない新たな文化や習慣に触れ合えるということです
まずは相手の気持ちや感が方に耳を傾けよう
成功への秘訣は、まず相手の考え方や価値観を尊重することです。無理に相手の考えに合わせるのではなく、自分では理解できない範囲のことが起きた時に、「意味わからない!無理!」とすぐにシャットダウンしてしまわないようにする、ということです。まず相手の気持ちや考えに耳をかたむける事、そしてどれだけ両者が共に歩み寄れるかがキーポイントになります。まずは、拒否ではなく受け入れる気持ちを大事にすると、より健康的で素敵な関係が築けるのではないかと思います。
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