24日ペルーのクチンスキ大統領は大統領府を通して元ペルー大統領であるアルベルト・フジモリ氏の恩赦を決めたと発表。アルベルト・フジモリ氏は大統領在任中の人権侵害などの刑で禁錮25年の刑に服役していました。
恩赦とは裁判などですでに決まった刑を特別な恩典によって許し、刑を軽くしたり許すことです。今回アルベルト・フジモリ氏はこの大統領の恩赦によって自由の身になることが決まりました。
アルベルト・フジモリ氏について知っている人はあまり多くないかもしれません。アルベルト・フジモリ氏はペルーに移民として渡った日本人の両親の元に1938年に生まれました。生まれも育ちもペルーのリマ。リマで教育を受けのちに物理学者となります。
1990年52歳の時にペルーの大統領選に出馬。当時は「エル・チノ」(中国人)と呼ばれ批判をされながらも見事大統領選に当選します。東アジア出身者の当選は彼が初めてで、当時は大変な話題になったと言います。1990年から2000年まで10年間大統領の座につきますが、人権侵害などの罪で服役をすることに。
しかし今年現在のペルー大統領クチンスキ氏が「アルベルト・フジモリ元大統領は身体が弱ってきている。彼を獄死させたくない」という発言をしたことでアルベルト・フジモリ氏の恩赦が検討され、今回24日ペルー大統領府を通じて正式に発表されることとなりました。
アルベルト・フジモリ氏は服役中も癌の手術をしたり、急激な血圧低下で病院に搬送され緊急入院するなど体調が優れない状態が続いていました。今回はペルーの医師会がアルベルト・フジモリ氏の恩赦を健康上妥当だとしたとして恩赦が適用されたと言います。
アルベルト・フジモリ氏は今後どんな日々を過ごしていくのでしょうか?その動向に注目が集まっています。
コメントを残す