アウトドアが大好きな私は、これまでオーストリア、スイス、イタリアなどでトレッキング、ハイキングを経験してきました。ここ最近では、ニュージーランドでハイキングをしてきましたが、ヨーロッパとは異なる風景の大自然が広がり、ハイキングコースの充実さに驚き、すっかりニュージーランドトレッキングの虜になってしまいました。そこで、ぜひみなさんにもその素晴らしさを紹介したく思います。
ニュージーランドのハイキングがおすすめな5つの理由
①ほぼ全ての公衆トイレが無料、清潔、トイレットペーパーがある。
私は、トイレに関しては日本が世界一だと思っていました。でも、それを覆したのがニュージーランド。トレッキングコースにあるちょっとした簡易トイレでさえ、清潔でしかもトイレットペーパーが備え付けてあるなんて国、他にあるでしょうか。
②ハイキングルートや標識が整備されている。
1週間を通して、メジャーなルートからローカルの人が行きそうなルートまで、結構色んなルートを試してみました。どこに行ってもちゃんと整備されていて、看板、標識類がしっかりしていて、危険なルートではないことがよくわかって安心してハイキングを楽しむことができます。
③猛獣がいない。
日本で言うと、北海道も大自然に溢れた素敵な場所ですが、熊がよく出現するので、登山はちょっと怖い。。。そんな方にはぴったりです！もちろん触ってはいけない虫、食べてはいけない植物、ちゃんと心得る必要はありますが、熊のように巨体の動物が襲い掛かってくることはありません。安心！
④氷河があり、水がとてつもなく綺麗。
こんなに綺麗な水を見たことはありません。。。私は北海道育ちですが、本当にここまで青くて、ごみ一つ落ちていない、何の汚れもない水を見たのは人生で初めてです。
⑤国中ハイキングルートだらけ。
よくあるのは、ハイキングをするために街から車で片道3時間。とか、ちょっと遠出感覚なのがハイキングだと思いますが、ニュージーランドは国中がハイキング・トレッキングコースで張り巡らされているので、いつでもどこでも楽しめちゃいます。
おすすめのハイキングコース
①マウント・ジョン・サミット
2コースあり、急なコースを選びましたが、1時間半ほどで頂上へ到着。普段からよく運動していることもあり、一汗かいて気持ちのいい空気を吸って、旅行中には丁度いい快適なコースでした。頂上にアストロカフェという素敵なカフェがあり、そこで美味しそうなジュースを頼んで、ゆったりレイクテカポという湖とサザンアルプスを眺めます。湖と山のセットはどこへ行っても絶景です。夜は星空観察で有名な場所でもあり、昼はハイキング、夜は満点の星空に癒されるのが良いかもしれません。
②フッカー・バレー・トラック
アオラキ・マウントクック国立公園で一番人気のハイキングトラック。登り下りがほとんどなく、景色の良い渓谷をひたすら歩くイメージです。最終地点に到着すると、これは本当に本当に本当に絶景です！そこは、マウントクックをバックにした、氷河が浮く湖畔。ここでの昼寝は、頭を空っぽにできる最上の空間です。人気コースともあり、ビジターセンター、キャンプ場があり、またコースもかなり整備されているので、もっとワイルドなコースがお好きな方は違うコースを選んだ方が良いでしょう。
③ルートバーン・トラック(キー・サミット・アルペン・ウォーク)
主に原生林の中を歩いて、森林浴を楽しめるルート。片道約1時間～1時間半のコースなので、旅で少しお疲れときでも、ちょっとハイキング、という感覚で楽しめます。氷河の渓谷で有名なミルフォードサウンドの近くにあり、その帰りに寄れるので気軽に行ってみてください。
④ロブ・ロイ氷河トラック
ロブ・ロイの小さな川沿いにブナ林を歩いて行くコース。これも森林限界を超えた先に待つのは、素晴らしい氷河の絶景！！！岩山の上に氷河の塊があり、そこから滝のように溶けた水が噴き出しているのが見られます。往復3～4時間ですがコースはあまり急ではないので、初心者にもおすすめです。
ハイキングは地球について考える場でもある
ハイキングやニュージーランドの大自然は素晴らしいのですが、氷河の後退には驚かされました。氷河が崩れている音が渓谷に鳴り響き、氷河が溶けて大きな滝になっている様子が多く見られます。こういった光景を目前にすると、地球環境についてよく考えさせられます。問題になっているのは知っているけど、実際にアクションを起こせずにいる人が実際はほとんどだと思います。20年前にまだ氷河がどれだけ残っていたか、そして今どれだけ氷河がなくなってしまったかを写真で比較すると、近い将来私たち、そして私たちの子供たちに直接的な影響が出てくる可能性が大いにあると考えざるを得ません。地球上のみなさん一人ひとりが自分のことだと思って、環境を考えたアクションを取ることが大切だと思います。
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