5年間、アメリカ合衆国に留学していたことがあります。アメリカで生活し、日本の良さを毎日のように実感しました。ここでは、外から見た日本の良さについてお話しします。
日本食の良さ
日本食にこだわりはなかったけれど・・・
まず、私が日本を離れて感じた日本の良さは日本食の良さでした。私は、朝食はパンが好きでしたし、アメリカに行く前も和食よりも洋食派だったと思います。お米を炊くことも稀でしたし、和食を好んだ記憶もありません。
しかし、アメリカに行った後に現地で食事をすると、とにかくアメリカは味が大雑把であり、油がたくさん使われていることに気付きます。日本食の繊細な味はアメリカで出会うことができず、日本の味が懐かしかったです。
日本食を作る
アメリカで日本食を食べるという事は滅多にできませんから、私は同じく日本食を懐かしく思う日本人の留学生と一緒に、日本食を作ったことがあります。そして日本食をアメリカ人の友人に振る舞うと大変好評でした。
「食は文化である」とよく言われますが、日本人が持つ繊細さ、きめの細かさが今は世界から注目を浴びているそうですね。これからももっと、外国の人に日本食の良さを知ってもらいたいと思っています。
日本製品のクオリティーの高さ
日本車は人気が高い
外国では、日本製品は人気があります。例えば、車社会のアメリカでは16歳から運転免許を取得することができ、学生でも車で通学する人がたくさんいます。もちろん、学生でお金はありませんから新車ではなく、中古車を購入する人がたくさんいました。
そんな時、よく聞いた言葉が「日本車なら壊れない」「安心して乗れる」ということです。特にトヨタは中古車でも莫大な人気を誇っていました。
メイド・イン・ジャパンはすでにブランド
車に限らず、日本製の商品はそれだけで1種のブランドであると言えます。日本製品というだけで高い値段がつき、厚い信頼を得ているのです。
日本には中国製の商品が多いですが、その一方で日本製品は世界に誇れるほどの技術の高さを見せつけています。その技術力が高い評価を得ている理由であり、これも日本人の繊細さ、そして勤勉さから来ているのです。これは日本人として胸を張るべきことです。
日本人は評価が高い!?
少し余談ですが、キャンパス内でアメリカ人にアジアの他の国の人と間違えられた事がありました。そのときに私が「いえ、日本人です」というと、そのアメリカ人は、とても申し訳なさそうに「あ、本当にごめんなさい」と言っていた事がありました。アジア人は見た目ではなかなか判断できないので、私は全く気にしていなかったのですが、その人にとってはとても申し訳ない事をしたと思ったそうです。
日本人が高く評価されているからこそ、低い評価の国の人と間違えてしまったことにそのアメリカ人は申し訳ないと思ったのかなと感じました。
自分の国の良さに気づくことの素晴らしさ
最近は日本も欧米化し、特に若い人の間では、欧米に憧れを持ち、できるだけ欧米の文化を吸収し日本独自の良さを見ない人が増えてきていると思います。私も渡米前はそのうちの一人でした。しかし、日本には日本の良いところがとても沢山あります。海外の人は日本に興味を持ち、私達日本人から日本の文化、日本の良さを吸収しようとしています。実際に海外で生活して感じたのは、ただ相手の国の文化、習慣、言葉だけを勉強するだけでは不十分だという事です。
自国文化を知ることの重要性
海外の人とコミュニケーションを取る為には、まず日本の文化・習慣の理解をしないといけないと感じました。日本に興味のある海外の人の多くは私達日本人から日本の文化、日本の良さを吸収しようとしています。そのため、まず私たちが日本の事を知らないと彼らとのコミュニケーションもスムーズにいかなくなってしまいます。「相手の国の良いところは吸収し、自分の国の良いところはしっかり伝えていく」というスタンスが大切だと感じました。
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