現在日本には240万人ほどの外国人が暮らしています。そんな外国人は時に日本語が分からず重要な情報を入手できないという事態に落ちいてしまうことがあるのです。1月に起きた草津白根山噴火では現地にいる外国人に情報がうまく伝わらずスタッフが非常に苦労したということが分かりました。
草津国際スキー場は群馬県草津町にあるスキー場です。草津温泉に隣接したスキー場でおよそ100年の歴史があります。草津白根山は外国人にも人気の観光地で2012年から2017年にかけて外国人利用客は4倍にも増えています。
観光客として多いのは台湾人や英国人。台湾では雪が降らないので、東京からもほど近くスキーを楽しめる草津国際スキー場は人気がありました。噴火が起きた1月23日午前11時ごろも草津国際スキー場のロープウェイの山頂駅に20人ほどの外国人が取り残されたそうです。
噴火が起きて大混乱だった現場ではスキー場のスタッフが外国人に対し細やかな対応ができず。取り残された外国人は無事に救出されましたが、避難に必要な情報や、大事な情報の流れる防災無線は日本語のみでした。
防災マニュアルを外国語で作成し、避難を促すプラカードなどを外国語に翻訳するなどして対応している自治体もあるようですが、草津町では予算の問題で行政だけでは対応が難しい様子。スキー場に英語や中国語が話せるスタッフを常駐させるなど対応が必要だと考えられます。
海外の掲示板では「日本は良い国だけど自然災害はとても怖い」「そもそもどうして火山が起こるような山にスキー場を作るの?」など災害を恐れる声が上がっていました。
今後日本にはさらに外国人観光客がやって来ることが予想されます。今回のように非常事態になった時の備えを今のうちに万全にしておく必要があるでしょう。
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