これまでイギリスで大学通学に1年、イタリアに半年、メキシコに1ヵ月、タイに3年など、学生時代から常に海外に滞在するようになり、現在はタイに暮らしています。海外に滞在するのは大変ですが、楽しいものです。でもやっぱりこんな私でも、たまには日本のものに触れたいと思う瞬間があります。
たべもの
お味噌汁
やはり日本の食べ物が一番恋しいものじゃないでしょうか。生まれ育った場所の食べ物は、どこへいっても忘れないし、いつまでも食べたいと思い続ける味です。中でもトップスリーは、お味噌汁、おせんべい、お寿司です。ザ・ジャパニーズのものですね。どんな食べ物も味噌に似た食材はありませんので、味噌を買わないと味噌汁を味わう体験ができません。私に会いに来てくれる母親にいつも頼んで、インスタントの味噌汁を買ってきてもらいます。インスタントでも味噌の味を噛みしめたときは、体中が味噌で満たされる気分になります。
おせんべい
おせんべいは、意外とあるようでない商品です。バンコクなんかに行くと、なんでもあるのですが、私が住んでいるのは田舎なので、中国製の米菓子のような感じで書かれたあられのようなものはよく売っているのを見かけるのですが、日本の止められなくなるおせんべいは日本から買ってきてもらいます。雪の宿、ハッピーターン、揚げせん、、この記事を書いているだけでもよだれが出そうなくらい、第6感を刺激するうま味がおせんべいにはあります。
お寿司
お寿司は、バンコクに行ったとしても、私の街の日本料理店に行っても、パーフェクトな味には出会えません。これだけは、オンラインショッピングはできないし、自分で作ってもお店の味は出せないし、誰かに頼んで日本から持ってきてもらうことはできません。お寿司は唯一、日本でしか求める品質のお寿司を食べることができずにいて困る一品です。魚のフレッシュさが違うので、いくら日本人のすし職人が完璧なお米を作ったとしても、日本で食べるお寿司にはならないでしょう。あともう一つ忘れてはならないのはお母さんの料理です。これも忘れられない味の一つで大変恋しいですが、何年も食べられずにいます。
インフラ
綺麗な道路、家
綺麗な道路は意外と大事であることがわかりました。日本に住んでいた頃は何も気にしていませんでしたが、こちらに住んで、ぼーっと歩いたことがありません。常に道路には穴ぼこがあったり、汚いゴミで溢れており、ちゃんと前を見て歩かないとすぐに転ぶか犬の糞でも踏んでしまいます。なのでふと考えると、日本で散歩しようと思ったら、気軽に何も考えずに歩けるのですが、こちらは常に考えながら神経を使いながら歩かないといけないんですね。家に関しては、住めることは住めますが、どの家に行っても、ペンキが荒かったり、シンクの取り付け方が悪かったり、間取りがおかしかったり、日本のように完璧な家がそうありません。もう慣れてしまったので気を遣わなくなりましたが、気にし出すと、家に住めなくなるくらい色々と欠陥があります。綺麗な家に住めるのなら、もちろん日本のような家に住みたいです。
綺麗なトイレ
日本で、公衆トイレの便座に座っていた頃がうそのようです。こちらの公衆トイレといえば、雑菌がうつりそうな汚らしいトイレで、便座にお尻をつけるなどありえないです。日本では綺麗なトイレならどこにでもあるので、気にせずに外出していましたが、こちらでは家を出るときは必ずトイレに行ってからでないと落ち着きません。紙をトイレに流せるのも大変便利ですよね。タイは流せないので、常に使った紙をゴミ箱に捨てるという動作がうっとうしいです。
医療制度
いつでも数十%自己負担で病院に行けるという日本の制度が、大変恋しいです。こちらでは、病院に行けば必ずそれなりのお金はかかるし、信頼のおける病院に行こうとすれば日本よりも高額です。毎年数万円もする保険に自ら加入しなければ、何か大事故、大きな病気になったとき、入院などの負担額はとんでもない額になってしまいます。
海外にいることも楽じゃない!
日本にいたときは当たり前と思っていたことが、海外ではできない、存在しないということは、どうしても比較してしまって日本が恋しくなることがあります。また海外に住むと「ビザ」というものがついてくるので、ビザのある限りでしかその国に滞在できず、日本にいたときのように長期間で物事を考えるのは少しハードルの高いときがあり、悲しい現実ですが好きな国に滞在するのも楽ではありません。
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