飛行機に乗るときには、多くの人がエコノミークラスを利用するのではないでしょうか。ビジネスクラスはエコノミークラスとは比較にならないほど良さそうですが、その一方で値段も比較にならないほど高くなりますから、なかなか手が出せないですよね。私も航空券は値段重視なので、ビジネスクラスは考えたことさえありません。しかし、短時間ではありましたが、ドイツのフランクフルト空港からブリュッセル空港に行く飛行機でアップグレードとなり、ビジネスクラスを利用することができました。ここではその時の様子を紹介します。
ビジネスクラスにアップグレード!その時の状況について
1人で旅をする時、空港では食事はしない
飛行機に乗る時、私は1人で食事をするということがほとんどありません。機内食が大好きというわけでもなく、機内食もほとんど食べませんが、空港では基本的に体力を温存するため、余計な事はしないようにしています。もともと空港の食事などは値段が高いですし、乗り継ぎの時間帯などによってはゆっくり食事をする暇もありませんよね。
もともと、独身の時は英語に自信がなかったということもあり、人との会話が面倒だったのかもしれません。過去、デトロイトの空港で6時間待たなければいけないこともありましたが、空港内を歩き回ってあらゆるお店を探索し、コンビニのようなお店でペットボトルの飲み物を購入しただけで、特にレストランなどに入る事はありませんでした。
フランクフルトからブリュッセルへ!
ビジネスクラスのアップグレードを経験したのは、ドイツのフランクフルトからベルギーのブリュッセルに向かったときのことです。日本からフランクフルトには十数時間かかったように感じますが、この時も機内食はほとんど食べず、ブリュッセルに着いてから食事をしようと思っていました。
フランクフルトからブリュッセルには40分から50分ほどしかかかりません。飛行機も小さいものでしたから、搭乗時間が過ぎ、ほとんどの登場客が飛行機に乗り込んでから飛行機に乗ろうと思っていました。
アップグレードされたチケットが発行された
航空券をスキャンで読み取った際、アップグレード、ビジネスクラス、と書かれたチケットが発行されました。アップグレードということが起こるというのは知っていましたが、まさか自分がアップグレードになるとも思っていなかったため、正直なところ何が起こったのかよくわからず、飛行機に乗ってから客室乗務員に見せた記憶があります。
すると、エコノミークラスのように「あちらです」と合図されるだけではなく、実際にビジネスクラスの座席まで案内してくれました。ビジネスクラスといってもヨーロッパ圏内の小さな飛行機ですから、エコノミークラスと同じサイズの座席になります。ただ、3列の座席のうち窓際と通路側しか使わないため、真ん中の座席が空いており、比較的ゆったりと座ることができました。
意外に居心地が悪い?他のビジネスクラスの乗客との格差
他のビジネスクラスの乗客と違う
ビジネスクラスにアップグレードされたらどれだけ気分が良いのだろうと漠然と考えたことがありますが、いざ後からビジネスクラスに座ると、他のビジネスクラスの乗客との違いに圧倒されてしまいました。というのは、搭乗時間になるとビジネスクラスの乗客はエコノミークラスの乗客よりも先に搭乗しますよね。そのため、私が飛行機に乗ったときには他のビジネスクラスの乗客はすでに席でくつろいでいたのです。
しかし、私はと言えばエコノミークラスの乗客の中でも後から飛行機に乗り込みましたので、どう考えてもビジネスクラスの正規の客ではないという事はあからさまでした。本来ビジネスクラスのお金を払って航空券を購入したものであれば、当たり前のように1番先に飛行機に乗ると思うのです。しかし私はと言えばかなり後の方で飛行機に乗りましたから、なんとなくアップグレードでビジネスクラスになったということがあからさまな気がしました。
ビジネスクラスの客と服装や持ち物が違う
私はと言えば日本からドイツに着いたばっかりでしたので、かなり疲れていましたし、服装もカジュアルなジーパンとトレーナーでした。しかし、周りのビジネスクラスの乗客は見事にみんなスーツを着ており、なんだか服装から見た目が違いすぎて圧倒されてしまいました。卑屈な考え方かもしれませんが、他のビジネスクラスの乗客からじーっと見られた時はなんだか「あなた、座る席を間違えているんじゃないの?ここはビジネスクラスだけど」と言われているような気がして不愉快にさえ感じてしまいました。
さらに、ビジネスクラスの乗客はほぼ全員がiPadやApple社のパソコンを利用しており、なんだかいかにもビジネスマンといった感じでした。もっともこちらは海を越えてアジアからヨーロッパに来たばかりですので疲れていても当たり前ですし、彼らはドイツ語を話していましたので、特に海を越えてどこからやってきたというわけでもなく、私ほど疲れてはいなかったのだと思います。しかし、「さすがビジネスクラスの客は違うなー」と思った記憶があります。
荷物を入れる場所がない
また、手荷物を入れるロッカーもビジネスクラスは場所が決まっています。しかし、私は後からビジネスクラスに乗り込みましたので、すでにロッカーはいっぱいになっており、私の荷物を入れる場所がありませんでした。
しかし、これに関してはさすがビジネスクラス、客室乗務員の人がきちんと場所を開け、全て入れてくれました。ビジネスクラスの乗客はエコノミークラスの乗客とは扱われ方が全然違うのです。
短時間のフライトでも食事が出て来る
最初に飲み物が提供される
ヨーロッパ圏内のフライトでは、基本的にエコノミークラスには飲み物とお菓子が出てくる程度ですが、ビジネスクラスには食事が提供されます。離陸し、飛行機が安定したらすぐに客室乗務員がやってきて飲み物を配ってくれるのです。しかも、エコノミークラスのように「お飲み物はいかがですか」ではなく、「マダム、お飲みものは何になさいますか」という表現でした。
周りのビジネスクラスの乗客を見ると、「赤ワインと水」「コーヒーと水」のように、飲み物と水を頼んでいたのが印象的でした。オーストリアなどではワインやコーヒーを飲むときに同量の水を飲む習慣があるなどと聞いたことがありますが、エコノミークラスではこのような頼み方はあまり聞かないですよね!?ビジネスクラスであったとしても、私は小心者なので2種類の飲み物を頼むという事はできなかったのですが、当たり前のように2種類の飲み物を頼んでいる姿を見た時も、さすがにビジネスクラスは違うと感じました。
食事はきちんとしたお皿に乗って出てくる
これは有名な事ですが、ビジネスクラスの食事はエコノミークラスと違い、それぞれがきちんとしたお皿に乗って提供されます。もちろん短時間のフライトですからそこまでの量があるわけでは無いのですが、日本を出てからほとんど食事をしていなかったため、これはかなり助かりました。
また、食事が提供された後に再度飲み物が提供されます。ただし、何度も言いますがあくまでも短時間のフライトですので、飲み物をもらった頃には着陸の準備に入らなければならず、かなり忙しく感じました。その一方で、お皿やカップを取り下げてもらう時も「おさげします」ではなく、「マダム、おさげしてもよろしいでしょうか」という感じで、エコノミークラスの乗客とは扱われ方が全然違いました。
いつかビジネスクラスに乗ってみたい!
40分から50分のフライトでもここまでエコノミークラスとは違うのですから、海を渡るような長時間のフライトでビジネスクラスが利用できたらさぞかし素晴らしいだろうと思います。もっとも、ビジネスクラスをいちど利用したら、それだけでエコノミークラスでの海外旅行が何とか可能になるような金額になってしまいますから、私はビジネスクラスを利用する事はまずないだろうなぁとも感じています。しかし、例えば歳をとってから飛行機に乗るときなど、ぜひいちどはビジネスクラスを利用してみたいですね。
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