世界的ブランドのGUCCIが今年毛皮の使用を一切禁止すると声明を出したときには、世界的にも大きな話題を呼びました。現在皮革産業は年間1千億ドルを生み出す世界的に大きな産業。しかしその裏では多くの動物がケージに閉じ込められ毒ガスや電気ショックで殺され皮を剥がされています。さらにオフシーズンとなった毛皮は大量に破棄されているという現実。この現実に「おかしい」と声をあげている団体の1つがフランスの動物愛護活動家団体です。
「本当の被害者は動物達」だとし、フランスの毛皮連盟に対し毛皮産業の残虐性を強調しました。「毛皮に取って代わるものはいくらでもある」というのが彼らの主張ですが、これに対しては「天然の毛皮に代わる人口毛皮はガソリンなどの化学物質で作られており、環境に優しくない」という別の角度からの批判があるのも事実です。
それに対しフランスの毛皮連盟は街中で毛皮を着ている人が、動物愛護活動かから批判を受けたり襲撃をされたりしている問題を指摘。「SOS Animal Activist Attacks」という専用のホットラインを開設し、そのような精神的・肉体的暴行にあった人々に法的な支援とサポートを提供するという計画を発表しました。
海外ではGUCCIのような「毛皮を使わない」という声明が歓迎される傾向にあります。多くの国のセレブリティーが毛皮製品を身につけることに反対する立場を明言し、その主張が社会でもしっかり浸透し受け入れられています。一方日本では毛皮製品の禁止を明言している有名ブランドはユニクロぐらい。毛皮製品を廃止してしまうと儲けが出ないという現実的問題により、日本ではあまり話題にのぼっていないのが現実のようです。
あなたはこの問題をどんな風に見ますか?これをきっかけに自分なりに考えてみるのも良いかもしれません。
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