ベルギーという国を知っていますか?ビール、チョコレート、ワッフルで有名ですよね。私の夫はベルギー人ですが、婚姻届を出すために市役所に問い合わせの電話をした時、夫の国籍を聞かれ、ベルギーだと答えた際に「ああ、あのビールとチョコレートで有名な国ですよね!」と言われた記憶があります。確かにその通りなのですが、ベルギーの特徴はそれだけではありません。ここでは、私が感じたベルギーの特徴を4点紹介します。
ビールは水よりも安い
水は無料ではない
日本で喫茶店やレストランに行くと、まず水が出てくることがほとんどですよね。ベルギーではこのようなことはありません。ウェイターがやってきてメニューを渡してくれますが、水は出てこないのです。
それならどうすれば良いのかというと、水が欲しければ買わなければいけません。メニューの中に水がありますので、それを購入するのです。日本ではありえないことです。日本ならば水やお茶は大体無料ですし、例えばマクドナルドでさえも「お水をください」と言えば無料でもらえます。しかしベルギーでは水はあくまでも商品なのです。
ビールと水の値段を比較してみる
水と言ってももちろん水道水が出てくるわけではなく、ミネラルウォーターが出てきます。しかし、それであっても水は3ユーロ弱もします。私がいた場所はベルギーでも田舎の方でしたが、夫の実家から1番近い喫茶店でも、3ユーロ弱でした。
それに対し、同じ喫茶店で1番安いビールは2ユーロ強でした。それでも日本で買えば500円程度はするビールなのですが、これだけ見てもビールの方が水よりも安いということがわかります。もちろんビールも種類によります。高いビールはそれなりの値段ですが、それでも大体2ユーロから4ユーロで購入できます。もちろん水よりも高いビールはたくさんありますが、水よりも安いビールもたくさんあるのです。
トイレの仕組み
ベルギーのトイレではお金を払う
これはベルギーならではの特徴です。公衆トイレや喫茶店、レストランのトイレに入る時、30セントや50セントなどのお金を払わなければいけない時があります。
トイレに清掃員がいて、その人がトイレを管理している場合は使用料として、大抵お金を払わなければいけません。その人たちは1日中トイレにて掃除をしているわけですが、だからといってトイレがきれいだというわけではありません。少なからずお金を取るトイレの方がどちらかというときれいかなと感じましたが、世界的にトイレがきれいである日本人から見ると大した違いはありません。
しかしその代わり、ベルギーのトイレではトイレットペーパーがない!などということはありませんので安心かもしれません。
手を洗った後の乾燥機は大体ダイソン
手を洗った後、その手を乾かす機械がありますよね。ベルギーの乾燥機は大体ダイソンです。あの、「羽根のない扇風機」で有名なダイソンです。トイレの個室にはあまり手がかかっていないのにも関わらず、この乾燥機にはやたらお金がかかっています。
ベルギーでトイレに行き、このダイソンの乾燥機を見るたびに「お金をかける場所が間違っている」と思わざるを得ませんでした。もちろん手を洗うことは大切ですし、それによっては手を洗う場所さえないわけですから、それに比べると立派な乾燥機があるだけ良いのですが、それでももう少し違う場所にお金をかけるべきだと思います。
フライドポテトに誇りがある
フライドポテトはベルギー発祥
フライドポテトのことは、英語でフレンチフライ “French fries”」といいます。そのためにフライドポテトはフランスから来ているものだと思っている人がたくさんいると思います。しかし実は、フライドポテトの発祥地はベルギーなのです。それゆえ、ベルギーの人と話をしているときに「フレンチフライ」というと、よく「ベルギーフライ “Belgian fries”」と言い直されました。英語ではフレンチフライなんだから仕方がないだろうと思うのですが、ベルギーの人はフライドポテトにとても誇りを持っています。ですから、ベルギーの人とフライドポテトについて英語で話をするときには、国名は省略して”fries”と呼んだほうが無難です。
フリーダムフライ!?
ちょっと話はそれますが、2003年にイラク戦争が起こったとき、フランスがイラク戦争に反対したということでアメリカ国内では「フレンチフライ」という言い方が敬遠され、「フリーダムフライ」という言い方が流行ったこともありました。
フライドポテトは食卓によく出てくる
そんなベルギー発祥のフライドポテトは、一般家庭の食卓にもよく顔を出します。ベルギー人が大好きなビーフシチューや、ベルギー特産のムール貝のワイン蒸しなどにもフライドポテトは必ずついてきます。
ちなみにベルギーのフライドポテトは2度揚げが一般的だそうです。
ベルギーというとビールやチョコレート、ワッフルが有名なので、ベルギーに行ったらこれらを楽しみたいと思う人もいるでしょうが、ぜひフライドポテトも楽しんでみてください。
最後に、タバコについて
屋内は禁煙ですが・・・
ちなみに、EU圏内では「屋内は禁煙」ということが決められているそうです。そのため多くの場合、屋外に禁煙場所がありません。言い換えれば屋外であればどこでも喫煙が可能です。極端な話ですが、アミューズメントパークでアトラクションに乗るために列に並んでいる最中であっても、周りに子供がいたとしても、タバコを吸う人がたくさんいます。
テラス席には気をつけて
ベルギーやドイツに行ったら、喫茶店やレストランのテラスでビールを楽しみたいと思う人もいるでしょう。国内であれば禁煙ですが、屋外であるテラスは基本的に喫煙です。タバコの煙には得意不得意があるでしょうから、喫煙か禁煙かということを踏まえた上で、好みの場所を選んでください。
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